2011年12月6日火曜日

■年間大賞は「なでしこジャパン」 新語・流行語大賞 トップ10の半分は震災関連


年間大賞は「なでしこジャパン」 新語・流行語大賞 トップ10の半分は震災関連
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/111205/cpd1112051616006-n1.htm
2011.12.1 20:31
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 一年間の世相やニュースを反映した言葉を選ぶ「2011ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、年間大賞には女子サッカーワールドカップ(W杯)で初優勝した日本代表チームの愛称「なでしこジャパン」が選ばれた。トップ10のうち5つを東日本大震災関連の言葉が占め、震災の影響の大きさを改めて浮き彫りにした。

 年間大賞の「なでしこジャパン」は、7月のW杯ドイツ大会で劇的な勝利を繰り返し、震災で沈んだムードの日本に元気を与えた。愛称は清らかで芯の強い日本女性の代名詞「やまとなでしこ」を念頭に、平成16年に日本サッカー協会が一般公募で決定した。

 「スマホ」は、米アップル社の「iPhone」をはじめとしたスマートフォン(多機能携帯電話)の略称。街や電車では、画面を指でなでるように操作する人が急増した。

 「どじょう内閣」は、9月に就任した野田佳彦首相の「どじょうは金魚にはなれないが、どじょうなりの良さがある」という趣旨の政見表明から。

 お笑いブーム関連の言葉もランクイン。「どや顔」は、何かがうまくいったときに見せる得意顔のこと。「どうだ?」(関西弁では「どうや?」。縮めて「どや?」)という表情を指す言葉として芸人が使ってきたが、一般にも浸透した。「ラブ注入」も、乙女キャラで人気の芸人、楽(たの)しんごさん(32)のフレーズだ。

 一方、東日本大震災関連の言葉がトップ10の半数を占め、震災が国民に与えたショックの深さを示した。

 「3・11」は震災発生の日。米中枢同時テロを指す「9・11」と同様、日本人の記憶に刻み込まれた。「帰宅難民」は、震災で交通網がまひし、帰宅できなくなった人々のこと。「風評被害」は、東電福島第1原発事故に伴う放射能汚染の懸念から、福島県産の食品などが売れなくなるなどした現象だ。

 一方、震災は人と人とのつながりの大切さも再確認させた。「絆」は被災地への義援金や物資、米国の「トモダチ作戦」など各国の救援活動の象徴となった。「こだまでしょうか」は詩人、金子みすゞさんの詩の一節。震災後に繰り返し放映されたACジャパンの公共広告で使用され、傷ついた日本人の心を癒やした。

 選考は、用語辞典「現代用語の基礎知識」(自由国民社)編集部が60語を選出し、選考委員会が10語を選んだ。


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