2011年12月6日火曜日

■中・台に観光PR 県など動き活発


中・台に観光PR 県など動き活発 
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20111206-OYT8T00042.htm
2011年12月6日  読売新聞

香港の業者招き 旅行商品化売込み

 東日本大震災の影響で足が遠のいた外国人観光客を取り戻そうと、県や観光業者が動きを活発化させている。狙いは中国や台湾の富裕層。香港の旅行業者を招いてツアーの商品化を働きかけたり、講演会を開いたりと、誘客作戦に躍起だ。

 県観光物産課は2日、年間10万人以上の日本ツアー実績がある香港の「東瀛遊(とうえいゆう)旅行社」の袁文英(えんぶんえい)社長を招いた講演会を県庁で開いた。

 旅館の女将(おかみ)や県内の旅行業者など約100人が参加し、会場は立ち見が出るほど。袁社長は、高級グルメツアーや結婚写真を撮るツアーなど、香港人に人気の日本旅行の例を紹介し、部屋での食事や風呂付きの部屋、レンタカーの利用など香港人の好みを説明した。

 香港では群馬県はまだ知られていないとし、「群馬は素晴らしい素材を持っている。観光地を100か所でも選んでPRして、知名度を上げてください」と助言し、「来年1月中旬か2月から群馬県で宿泊するツアーを発売したい」と話した。

 講演に合わせて、袁社長は社員2人と1日に来県。3日までの滞在期間中に、草津、伊香保、水上などの温泉地を視察し、旅館経営者らと意見交換を行った。

 県観光物産課の担当者は「(中国の旧正月にあたる)春節の大型連休のツアーが間に合うのでは」と期待を寄せている。

 袁社長が来県するきっかけとなったのは、大沢知事の訪中だ。11月6~11日に上海や香港などを訪れ、観光PRを行った。また、同課では震災直後から外国人に対して、県内イベントや観光地などを紹介する英語でのメールマガジンの配信を始めた。現在では韓国語とタイ語での配信も行っている。

 県総合計画では、2009年に4万910人だった外国人観光客を、15年までに10万人に増やす目標を掲げている。10年に7万3060人と増やしたが、震災の影響で今年の外国人観光客は、6月までの半年間で1万7730人。1年に換算すると、10年の半分以下にとどまる。

 だが、日本政府観光局では、4月の29万5826人(前年同月比62・5%減)を底に、10月(推計値)には61万5800人(同15・3%減)まで回復するとしている。

 県は、12月5~10日の日程で台湾3都市(台北、台中、高雄)に職員を派遣し、長野、新潟両県と共に、現地高校へ教育旅行での来県の売り込みを図る。また、海外の個人旅行用ガイドブック編集者やメディアを招き、さらに外国人誘客を強化していくという。


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