2012年4月22日日曜日

■流通・外食大手 空港に相次ぎ出店 LCC需要「空ナカ」先陣争い


流通・外食大手 空港に相次ぎ出店 LCC需要「空ナカ」先陣争い
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120420-00000013-fsi-bus_all
フジサンケイ ビジネスアイ 4月21日(土)8時15分配信

 格安航空会社(LCC)の相次ぐ参入で国内の空港利用者が増えることを見込み、流通各社や外食大手が相次いで空港内に出店している。国内空港への国際線の乗り入れで、外国人旅行客の来店が伸びることも想定。国内の消費は長期低迷が続くだけに、空港を舞台にした商機を確実に取り込もうと、各社の先陣争いが激しさを増している。

 百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスは20日、紳士雑貨やギフト用の食品を中心に取り扱う新業態の小型店舗「イセタン ハネダ ストア」を羽田空港内にオープンした。約850平方メートルの売り場にシャツやネクタイ、靴、かばんなどで約200のブランドをそろえ、出張で空港を利用するビジネスマンや旅行者をターゲットに初年度5億円の売り上げを見込む。

 同社の大西洋社長は「ニーズをくみ取り、新しい価値、サービスを提供していく」と述べ、新店舗で新たな需要の掘り起こしを目指す考えを強調した。

 コンビニエンスストア大手のサークルKサンクスも空港への出店を重視する。日本航空グループのJALUXと組んで開発したコラボ店舗の第1号店を3月末に羽田空港内に開設。今後、他の空港でも展開していく予定だ。

 ローソンなど競合他社も空港内への出店を加速するが、サークルKサンクスはコラボ店舗で差別化を図る。

 讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」を展開するはなまる(東京都中央区)は、3月中旬に新千歳空港内に出店した。空港内への出店は初めてだが、「集客力は高く、滑り出しは上々。国内の他の空港にも店を出したい」(広報担当者)と出店拡大に意欲をみせる。空港は外国人だけでなく、出店エリア以外の地域に住む人も利用するため、「認知度アップにつながる効果も期待できる」という。

 集客力の高い空港は、JRや地下鉄などの駅構内に展開する商業スペース「駅ナカ」に続く「魅力ある出店地」(大手外食チェーン幹部)との声もあり、空港への出店ラッシュが今後も続きそうだ。



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