2013年1月6日日曜日

■お遍路ギャル増殖中…婚活、就活での御利益目的 様変わりする霊場巡礼 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000527-san-life 産経新聞 1月5日(土)13時32分配信 四国霊場第3番札所の慈眼寺近くの遍路道を歩く“お遍路ギャル”たち(写真:産経新聞)  四国八十八カ所巡りといえば、白装束に身を包んだ年配の人たちの姿を思い浮かべるが、最近は杖を片手にカラフルなザックを背負って挑戦する若い女性たちが増えている。都会の喧噪を離れ、自然の中で日常生活や仕事のストレスを発散できることに加え、「婚活や就活で御利益を授かりたい」といった乙女心も足を向ける動機になっているようだ。おしゃれな遍路小屋が増えていることもブームを後押しし、“お遍路ギャル”の増加で伝統的な巡礼の風景は様変わりしつつある。 【フォト】 「お接待」でもらったミカンに喜ぶ“お遍路ギャル”たち  「やり始めたら、やめられなくなって」  大阪市の会社員、中元智子さん(33)は同僚の松本里美さん(34)、三好祐貴子さん(35)と3人で、3年前からウオーキング気分で遍路を始めた。以来、88カ所の札所を1番から順番に回り、現在は第28番札所(大日寺)までを巡拝した。  「異性との出会い」という御利益を求めて、自分を見つめ直すために…。それぞれの思いを抱いて続けるお遍路。「結構大変です。でも、途中でやめたら、罰(良縁に恵まれない)があたりそうで。御利益があると思えば、面倒で疲れることでも頑張ろうという気力が出てきます」と中元さん。小川のせせらぎや木々の香りに心をなごませ、途中の民家などで食べ物をもらうなど「お接待」という独特の“文化”に接して感動したという。  松本さんも「『お接待』でもらえるお菓子や果物などでエネルギーをチャージして歩くのが快感。何となく仏の息吹に触れられた感覚にもなり、“仏がかった”恋愛へのサプライズに期待してます」。三好さんも「巡拝中は『無』の境地ですが、常に『何かがある、何かが起きる』と信じて歩いています。私にとって遍路は今、自分の願いをかなえるための使命感のようなもの」と話す。  一方、通販会社をリストラされ、現在、昼は会計事務所、夜はキャバクラでアルバイト中という神戸市の女性(26)は、恵まれなかった仕事面での御利益を期待しながら巡る。「巡拝しているとき、悩みがあっても気分がすっきりするのが魅力。御利益あって再就職できればうれしいけど…」。  女性は平成23年秋からお遍路を続け、第18番札所までを巡ったという。11番札所(藤井寺)から12番札所(焼山寺)へ向かう途中にある「遍路ころがし」と呼ばれる急勾配の山道は難所で苦労した。「杖をつき、膝に手を置き、息を切らせて歩いていると、そこかしこに転がる石が意地悪な“誰”かに見えてきた」。いつしか、そんな苦労も思い出の一つになるに違いない。  彼女たちは、「菅笠に白衣」という通常のお遍路さんのスタイルとは違い、カラフルな服やバッグを身につけ、どちらかと言えば軽い登山に向かうといった格好だ。そんな華やかなギャルたちが寺で手を清め、納め札を入れ、線香とロウソクをあげて読経する姿は周囲の目をひきつける。  一方、こうしたブームを後押ししているのは、遍路道計約1400キロに88棟の休憩所・仮眠所を整備する「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」という事業だ。遍路文化に強い関心をもつ建築家で近畿大の歌一洋教授(64)が発案し、約10年前から四国地方の有志らがボランティアで進め、現在45棟まで完成した。  小屋は各地域の風土や観光、特産などをモチーフに設計され、弥生期の竪穴式住居(香川県内)、阿波踊りの編み笠(徳島県内)などをイメージしたユニークな建物ばかり。清潔感があり、あか抜けた感じでお遍路ギャルにも人気があり、人と気軽に知り合ったり、情報交換する場としても重宝されている。前出の女性たちも「小屋で出会う人たちが互いの内情に深く立ち入らないのがいい」と語る。  自然と触れ合う中で得られるさまざまな体験に魅力を感じ、巡礼に繰り出す女性たち。歌教授は「老若男女を問わずいろんな人から受ける『お接待』に女性たちは喜び、感動している。誰しも神や仏にすがるときは自然と厳粛な気持ちになり、普段は味わえないちょっとした緊張感も心地いいようだ」と女性たちがお遍路に向かう気持ちを“分析”する。  就活や婚活への御利益、癒やし、出会い…。四国遍路に求めるものは人それぞれだが、「一番は自然や人の恵みが堪能できること」と、ギャルたちは口をそろえる。 ■「88」で四国遍路を世界遺産に! ポスター・シンボルマーク決定 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120701/trd12070119560014-n1.htm 2012.7.1 19:54 [歴史・考古学]  四国霊場八十八カ所を巡るお遍路文化の世界遺産登録を目指している推進協議会(会長、常盤百樹・四経連会長)は、同協議会のポスターとシンボルマークを決めた。シンボルマークは2人のお遍路さんの姿が「88」に見えるようにデザインされている。  デザインは、四国内の高校、専門学校のデザイン科などに通う生徒らから公募。ポスターは応募41点の中から香川県立高松工芸高校出身の香川瑞月さん、シンボルマークは83点の中から国際デザイン・ビューティカレッジ(高知市)出身の大崎真伊さん(21)の作品がそれぞれ採用された。  大崎さんは「四国に住んでいても、若い人はお遍路に関心のない人もいる。マークで興味を持つきっかけになればうれしい」と話していた。  推進協は四国4県の自治体や大学、民間企業など86団体で構成。遍路道の休憩所整備やお遍路の普遍的価値の研究などに取り組んでいる。


■お遍路ギャル増殖中…婚活、就活での御利益目的 様変わりする霊場巡礼
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130105-00000527-san-life
産経新聞 1月5日(土)13時32分

 四国八十八カ所巡りといえば、白装束に身を包んだ年配の人たちの姿を思い浮かべるが、最近は杖を片手にカラフルなザックを背負って挑戦する若い女性たちが増えている。都会の喧噪を離れ、自然の中で日常生活や仕事のストレスを発散できることに加え、「婚活や就活で御利益を授かりたい」といった乙女心も足を向ける動機になっているようだ。おしゃれな遍路小屋が増えていることもブームを後押しし、“お遍路ギャル”の増加で伝統的な巡礼の風景は様変わりしつつある。

 「やり始めたら、やめられなくなって」

 大阪市の会社員、中元智子さん(33)は同僚の松本里美さん(34)、三好祐貴子さん(35)と3人で、3年前からウオーキング気分で遍路を始めた。以来、88カ所の札所を1番から順番に回り、現在は第28番札所(大日寺)までを巡拝した。

 「異性との出会い」という御利益を求めて、自分を見つめ直すために…。それぞれの思いを抱いて続けるお遍路。「結構大変です。でも、途中でやめたら、罰(良縁に恵まれない)があたりそうで。御利益があると思えば、面倒で疲れることでも頑張ろうという気力が出てきます」と中元さん。小川のせせらぎや木々の香りに心をなごませ、途中の民家などで食べ物をもらうなど「お接待」という独特の“文化”に接して感動したという。

 松本さんも「『お接待』でもらえるお菓子や果物などでエネルギーをチャージして歩くのが快感。何となく仏の息吹に触れられた感覚にもなり、“仏がかった”恋愛へのサプライズに期待してます」。三好さんも「巡拝中は『無』の境地ですが、常に『何かがある、何かが起きる』と信じて歩いています。私にとって遍路は今、自分の願いをかなえるための使命感のようなもの」と話す。

 一方、通販会社をリストラされ、現在、昼は会計事務所、夜はキャバクラでアルバイト中という神戸市の女性(26)は、恵まれなかった仕事面での御利益を期待しながら巡る。「巡拝しているとき、悩みがあっても気分がすっきりするのが魅力。御利益あって再就職できればうれしいけど…」。

 女性は平成23年秋からお遍路を続け、第18番札所までを巡ったという。11番札所(藤井寺)から12番札所(焼山寺)へ向かう途中にある「遍路ころがし」と呼ばれる急勾配の山道は難所で苦労した。「杖をつき、膝に手を置き、息を切らせて歩いていると、そこかしこに転がる石が意地悪な“誰”かに見えてきた」。いつしか、そんな苦労も思い出の一つになるに違いない。

 彼女たちは、「菅笠に白衣」という通常のお遍路さんのスタイルとは違い、カラフルな服やバッグを身につけ、どちらかと言えば軽い登山に向かうといった格好だ。そんな華やかなギャルたちが寺で手を清め、納め札を入れ、線香とロウソクをあげて読経する姿は周囲の目をひきつける。

 一方、こうしたブームを後押ししているのは、遍路道計約1400キロに88棟の休憩所・仮眠所を整備する「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」という事業だ。遍路文化に強い関心をもつ建築家で近畿大の歌一洋教授(64)が発案し、約10年前から四国地方の有志らがボランティアで進め、現在45棟まで完成した。

 小屋は各地域の風土や観光、特産などをモチーフに設計され、弥生期の竪穴式住居(香川県内)、阿波踊りの編み笠(徳島県内)などをイメージしたユニークな建物ばかり。清潔感があり、あか抜けた感じでお遍路ギャルにも人気があり、人と気軽に知り合ったり、情報交換する場としても重宝されている。前出の女性たちも「小屋で出会う人たちが互いの内情に深く立ち入らないのがいい」と語る。

 自然と触れ合う中で得られるさまざまな体験に魅力を感じ、巡礼に繰り出す女性たち。歌教授は「老若男女を問わずいろんな人から受ける『お接待』に女性たちは喜び、感動している。誰しも神や仏にすがるときは自然と厳粛な気持ちになり、普段は味わえないちょっとした緊張感も心地いいようだ」と女性たちがお遍路に向かう気持ちを“分析”する。

 就活や婚活への御利益、癒やし、出会い…。四国遍路に求めるものは人それぞれだが、「一番は自然や人の恵みが堪能できること」と、ギャルたちは口をそろえる。




■「88」で四国遍路を世界遺産に! ポスター・シンボルマーク決定
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120701/trd12070119560014-n1.htm
2012.7.1 19:54

 四国霊場八十八カ所を巡るお遍路文化の世界遺産登録を目指している推進協議会(会長、常盤百樹・四経連会長)は、同協議会のポスターとシンボルマークを決めた。シンボルマークは2人のお遍路さんの姿が「88」に見えるようにデザインされている。

 デザインは、四国内の高校、専門学校のデザイン科などに通う生徒らから公募。ポスターは応募41点の中から香川県立高松工芸高校出身の香川瑞月さん、シンボルマークは83点の中から国際デザイン・ビューティカレッジ(高知市)出身の大崎真伊さん(21)の作品がそれぞれ採用された。

 大崎さんは「四国に住んでいても、若い人はお遍路に関心のない人もいる。マークで興味を持つきっかけになればうれしい」と話していた。

 推進協は四国4県の自治体や大学、民間企業など86団体で構成。遍路道の休憩所整備やお遍路の普遍的価値の研究などに取り組んでいる。



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