2011年10月15日土曜日

■沖縄県内の観光客1割減 4~9月、震災・台風響く

沖縄県内の観光客1割減 4~9月、震災・台風響く
2011/10/15 2:28 日経Web

 沖縄県が14日発表した4~9月期の入域観光客数は278万5100人で、上半期として過去最高だった前年同期に比べ10.0%減少した。東日本大震災や台風の接近に伴う旅行のキャンセルが相次いだことが背景。下半期は団体客の伸び悩みなども予想され、県が掲げる年間600万人の目標達成は「かなり厳しい」(文化観光スポーツ部)状況だ。

 震災直後に旅行のキャンセルが相次ぎ、4月には前年同月比21.3%減と観光客数が急減した。震災の影響による落ち込みから徐々に回復していたものの、9月に入って台風の接近で再びキャンセルが増えた。

 県が同日公表した9月の観光客数は前年同月比4.7%減の52万4800人となり、10カ月連続で前年実績を下回った。国内客は4.0%減の49万2700人。国内客の過半数を占める東京からの客数が3.3%減少。大阪からの客数も九州への旅行が増加したあおりを受けて3.1%減った。スカイマークが6月に中部国際―那覇便を就航したことで名古屋からの客数は8.5%増えた。

 海外からの客数も9月は15.1%減の3万2100人だった。空路による観光客は9月としては過去最高の約1万9千人を記録した半面、外航クルーズ船の寄港回数が半減し、全体では前年同月を大きく下回った。

 今後については、修学旅行の需要が堅調なうえ、世界のウチナーンチュ大会の開催なども重なり、県は「10月は前年同月比でプラスに転じる見込み」としている。

 海外航空会社の新規就航などで、アジアからの観光客増が期待される。半面、国内客については、航空機の座席数の減少などで団体客の予約が入りづらいことから、県は「伸び悩む可能性が高い」と見ている。



0 件のコメント:

コメントを投稿