2011年11月5日土曜日

■日本の貿易収支、31年ぶり赤字か


日本の貿易収支、31年ぶり赤字か
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/03/2011110300532.html
2011/11/03 09:06  韓国朝鮮日報

 日本の貿易収支が31年ぶりに赤字となる見通しだ。日本の主な輸出品目であるデジタルカメラ、テレビ、パソコンなど電子機器の今年の貿易収支は2000億円の赤字が見込まれている。

 2日付日本経済新聞は、日本の今年1-9月の貿易収支が1兆3093億円の赤字だったことから、貿易収支が通年で赤字となる可能性が高いと報じた。日本は第2次オイルショックの1980年以来、貿易黒字を維持してきた。今年も8月に7753億円の赤字だったが、9月には3004億円の黒字に転換するなど、東日本巨大地震の影響から急速に回復する段階にあった。しかし、最近の円高とタイの大洪水による部品供給中断で、輸出の伸びが鈍化し、通年での黒字転換は困難だとの見方が出ている。

 「製造業大国」「輸出大国」の日本が、貿易赤字国に転落する状況に置かれたのは、東日本巨大地震と原発事故による電力不足に円高が重なったためだ。しかし、根本的な原因は、韓国や中国の企業の追い上げを受け、価格競争力を維持するため、日本国内の生産ラインを海外に大規模移転したことだ。日本企業ではこれまで雇用を維持するため、内需用は国内で、輸出用は海外で生産するというのが暗黙の慣行だった。しかし、厳しいグローバル競争の前にこうした慣行もなすすべがないまま崩壊している。

 日本の主力輸出品目だった家電製品も日本企業が海外で生産した製品を逆輸入する時代を迎えた。ソニーは1990年初め、日本国内に40カ所の工場があったが、現在は23カ所を残すだけだ。日本国内でテレビの設計から組み立てまでを行っていたパナソニックは、赤字に耐えられず、国内での一貫生産システムを放棄することを決めた。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



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