2011年11月9日水曜日

■中国人観光客呼び戻そう 知事、副知事訪中「トップセールス」


中国人観光客呼び戻そう 知事、副知事訪中「トップセールス」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20111108-OYT8T01345.htm
(2011年11月9日  読売新聞)

  東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で減った中国からの観光客を呼び戻そうと、県は、観光誘致に向けたアピール活動の強化に乗り出す。泉田知事が10日に中国・江蘇省を訪問するほか、今月下旬には大野裕夫副知事らが観光ミッション(使節団)として訪中する予定だ。

 県観光振興課によると、大震災以降、中国からの観光客は全国的に減少しており、本県も同様に減少傾向にあるといい、「例年並みの水準には戻っていない」(同課)という。

 このため、県は、泉田知事や大野副知事が「トップセールス」に乗りだし、県産農産物に対する放射性物質の検査結果を積極的に公開している点を強調して「新潟の安全性」を訴える予定だ。

 泉田知事は10日から2泊3日の予定で江蘇省を訪問し、省幹部や地元メディア関係者らと会談する予定だ。大野副知事らの観光ミッションは、県内の観光地や宿泊施設などの関係者も同行する方向で調整を進めており、スキー場や温泉などの本県の魅力をアピールする。

 県内183のホテルや旅館などの宿泊施設を対象にした県の調査によると、2010年度の本県の外国人宿泊数のうち、1位は台湾(1万5550泊)で、それに次ぐ2位が中国(香港を含む)の1万5162泊。中国は過去5年間で最高を記録した。

 中国人富裕層を中心にスキーなどのウインタースポーツが人気を呼んでいるほか、日本酒や新潟米の人気が高く、雪を見たことがない中国人には新潟の雪が珍しく受け止められるという。

 来年は、田中角栄元首相が実現に尽力した日中国交正常化から40周年にあたる。県は、中国国内や県内各地でイベントを開くことも検討している。

 県幹部は「来年は新潟と中国の友好を深める記念の年になる。観光客を積極的に受け入れ、交流をより一層活発化させ、結びつきを強めたい」と話している。



0 件のコメント:

コメントを投稿