2011年11月18日金曜日

■青島人の消費動向(上)派手で開放的、輸入品への受容度も高い


青島人の消費動向(上)派手で開放的、輸入品への受容度も高い
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1117&f=column_1117_025.shtml
2011/11/17(木) 17:51
  
 さて、成都に続いては「山東省のトレンドリーダー」である青島の消費動向をお伝えしたい。

 青島は国際化都市であり、また青島人の性格が派手で開放的、そして包容力もあるため、輸入製品に対する受容度も相当高く、とりわけ食品と家庭用品が最も受け入れられている輸入製品のカテゴリーである。近年、スーパーにおける輸入製品の販売額は増加の一途で、売上げの30%前後を占めるともいわれている。青島在住の外国人と、海外より帰国し青島に定住している中国人が、輸入製品の購入に忠実な顧客である。ほかに、ホワイトカラー層や若者などに代表される一定以上の消費力を持った中流程度の収入がある市民も、新しいものを試すのが好きであるため、輸入製品をすんなり受け入れはじめている。こうした層は、店舗の努力次第で売上に直結する、最も成長要素のある消費グループであろう。

 海信スーパー、ジャスコ、マイカル青島本店、メトロ といった四つ店舗が青島で輸入製品比率が高いスーパーである。海信スーパーは80%以上が輸入製品、マイカルとメトロは輸入製品と家庭用品の品目が2000種以上、ジャスコは日本の輸入製品が主といった特徴がある。ジャスコは、週末はもちろん、平日の午後や夜もお客でごったがえし、青島市民の輸入製品へ好感度が高いことが推察できる。マイカル青島本店は、輸入食品の販売量はすべての商品のうち30%を占め、輸入製品の販売額は前年より170%も伸びたようだ。

 上述の高級スーパー以外にも、年々増えている中級のスーパーでも輸入製品コーナーが設けられ、消費者が輸入製品を購入する習慣が定着してきている。輸入製品が普及するにつれ、国産品との価格差がだんだん少なくなっているため、従来は「高くて手の届かなかった」輸入食品、家庭用品も、もはや高嶺の花ではなく、こうしたことも、輸入製品の売れ行きを伸ばす結果につながっているのである。

 青島人は派手で豪快な気質であるため、この気質が彼らの好む店の雰囲気にも現れている。青島現地で最も人気のある利群スーパーに行ってみると、店内の騒々しさにびっくりするはずだ。販売員が大声で呼び込みを行って消費者の注意を引くため、まるで自由市場にいるかのような錯覚にとらわれる。商品も乱雑に積み上げられており、陳列棚から今にもあふれ出さんばかりの印象すらある。敢えて整頓しないことがお客ヘのインパクトにつながる、と考えた店舗コンセプトなのだろう。商品が多く、選択肢も多く、熱気があって、人気がある雰囲気を醸し出すことに重点を置いているのだ。また、利群スーパーの特色の一つに、労働者の退社時間帯を狙った「お買い得商品」がある。常識的に考えてもかなりの割引率であるため、お客がわれ先と購入する光景を実現している。

 初めて青島に来た人にとっては、こういった光景に面食らうだろうが、集中したプロモーション、安い価格、加えて熱心なサービスといった要素は、青島人にとっては「自分たちのことをよく分かっている!」と感じ、心地よく買い物するモチベーションが上がる手法なのである。日系のジャスコもこうした手法をとっている。他のエリアのジャスコと比べると、青島のジャスコは通路にまで多くの飾りをつけた車やワゴンを並べているため、店内が雑然とした印象を受けるが、青島らしい熱気にあふれた雰囲気を醸し出している。



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