2011年11月18日金曜日

■ひったくり件数昨年はワースト返上も…大阪、今年は“暫定1位”


ひったくり件数昨年はワースト返上も…大阪、今年は“暫定1位” 
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111117/waf11111714310018-n1.htm
2011.11.17 14:30 [westナビ]

 27日投開票の大阪市長選で、現職の平松邦夫氏(63)と前府知事の橋下徹氏(42)が激しい舌戦を繰り広げるなか、昨年、大阪が「浪速名物」と揶揄されるひったくりの都道府県別順位でワースト1を35年ぶりに返上したことにからみ、街頭犯罪対策を一期目の実績として互いにアピールしている。その一方で、今年のひったくり件数は先月末時点で2位の東京と僅差ながら「暫定1位」となっており、関係者は巻き返しに必死になっている。

 今年の大阪のひったくり認知件数は上半期までは神奈川に次ぐ2位に止まっていたが、先月末には全国最多の1497件となり、東京(1471件)、神奈川(1391件)を上回り、ワースト1になっている。府警犯罪対策室によると、今年の認知件数は前年同期比で20・3%減少したほか、検挙人員も4・7%上昇。府警は昨年に引き続き、ひったくり抑止に努めているが、全国順位では低迷した。府警の担当者は「厳しい状況だが、年末に向けて少しでも件数を減らし、ワースト1から脱却したい」と意気込む。

 大阪のひったくり認知件数は、昭和51年に初めて全国最悪になって以降、ピークだった平成12年には1万973件を記録するなど不名誉な状況が続いていたが、昨年、認知件数が千葉を下回り、ワースト1を返上していた。

 一方、大阪の「ライバル」、千葉では、県民を対象に、今秋までの1年間で約8万個のひったくり防止カバーを配布した。同県警によると、配り方にも工夫を凝らしているといい、被害を受理した時点で被害者を交番などに招いてカバーを渡した上、再発防止のための防犯指導を実施する「押しかけ作戦」や自宅まで出向き、装着を代行する「至れり尽くせり作戦」などを展開。昨年から大幅に認知件数を減らし、順位も6位になった。

 同県内では昨年、ひったくりの被害にあった女性が転倒し、死亡する事件も発生しており、「強烈な危機意識を持って対策に取り組んだ」(同県警幹部)という。こうした施策が実を結び、認知件数は前年同期比51・5%の激減となった。

 警察庁によると、今年の全国のひったくり認知件数は前年比14・4%減の10710件に止まっているという。担当者は「各都道府県警の防犯指導の効果が現れてきたのでは」と分析。その上で、「千葉と大阪のようにお互いが切磋琢磨(せっさたくま)する状況が生まれているのは喜ばしい」と話していた。



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