2011年11月12日土曜日

■日韓 文化の比較エッセー


日韓 文化の比較エッセー
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20111112-OYT8T00036.htm
2011年11月12日  読売新聞

「この本が日本と韓国の相互理解に役立てば」と話す李さん(大阪市中央区で)  大阪市内で旅行会社を経営しながら、日本の魅力を海外に発信する国の「ビジット・ジャパン大使」を務める韓国出身の李容淑(イヨンスク)さん(53)が、日韓の国民性や文化の違いをつづったエッセー集「さくらとキムチ」を日韓両国で出版した。李さんは「本を通じ、お互いへの理解が少しでも深まればうれしい」と話す。

 日系企業で観光業務にかかわった李さんは1993年に来日し、2年後、同市中央区で韓国から訪日客を呼び込む旅行会社「リンカイ」を設立。各地を飛び回り、観光地だけでなく伝統産業や先端企業、福祉現場など、日本の素顔を紹介する様々なツアーを手がけてきた。

 両国それぞれのシンボルを題名にとったエッセーでは、そんな日本への忌憚(きたん)のない批評を記した。例えば、男性が女性を食事に誘う時、日本では「何食べる?」と疑問型だが、韓国は「肉にしよう!」を始め勧誘型。率先力とスピードで韓国に軍配を上げた。

 一方、引っ越す際に部屋をきれいに掃除する日本人と、そのまま出て行くという韓国人を比べ、気配りと思いやりで日本を評価した。冠婚葬祭の熨斗(のし)や、おせち料理の品など、すべてに意味が込められた文化の奥深さにも触れている。

 ページを割いたのは、日本酒への思い入れ。磨き抜いた米と清らかな水、そして杜氏(とうじ)たちの透徹した伝統の技法を、「まさに日本の魂」と称賛する。「観光立国を目指す日本人が見直すべきなのは日本酒、ゴルフ、温泉。斜陽と言われるけれど、実は、韓国人が大好きなものばかりです」

280ページ、2000円(送料込み)。
問い合わせはリンカイ(06・4707・3255)。



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