2011年11月10日木曜日

■ウラジオストク空港 「オープン・スカイ」へ移行か


■ウラジオストク空港 「オープン・スカイ」へ移行か
http://japanese.ruvr.ru/2011/11/10/60160253.html
ミハイル アリストフ 10.11.2011, 14:17

 ウラジオストク空港では、ロシアで前例のない「オープンスカイ」体制が検討されている。それは、ヨーロッパ便やアメリカ便を運行する中国、タイ、韓国、日本などの航空会社の一大ハブとなることだ。

 現在、ロシアと他の国の航空輸送は、2国間合意によって規定されている。それは一定期間のうちに、どことどこと間をどのぐらいの数運行するか、ということが定められたものだ。そのような体制は、ロシアがまだ秘密のベールに覆われていたソ連時代からの遺産だと、空港連盟のビクトル・ゴルバチョフ会長は指摘している。

―「オープンスカイ」体制は、世界中では常識となっていることです。政府間でいちいち、どのような航空会社が、どのルートでどれほど飛ぶか、ということを決めなくてもいいのです。私たちにとってはそれは大きな可能性を開くものです。つまり航空会社と空港の間で直接話ができるようになるのです。

 イーゴリ・レヴィチン運輸相は、ウラジオストクがそのためのパイロット・ケースとなると述べている。2010年実績で、100万人ほどの乗客がウラジオストク空港を利用した。専門家の見方では、「オープン・スカイ」体制への移行によって、乗客数を3倍から5倍に増やすことが出来るとされている。

 今回の移行の提案は、2012年のAPECウラジオストクサミットのために、ウラジオストク近郊に国際空港建設を進めている「シェレメチェヴォ」空港グループによってなされたものだ。また今年中に予定されているロシアのWTO加盟への準備という側面もある。「オープン・スカイ」体制は、WTO加盟のための不可欠の条件となっているからだ。

 もちろん、今後そのような体制への移行がロシア全国に広まれば、ロシアの航空会社にとって海外との競争は激しくなる。しかし重要なのは、乗客がその恩恵をうけるということだ。第一に、乗客にとって選択できる航空会社の幅が増えること、第二に、航空券の値段が下がることが見込まれている。



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