2011年11月5日土曜日

■日本のサービスとノウハウで中国高齢者市場を攻略する


■日本のサービスとノウハウで中国高齢者市場を攻略する
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1104&f=column_1104_012.shtml
2011/11/04(金) 11:25
  
中国高齢化社会と日本企業の挑戦

 10月14日、中国の上海世貿商城(上海マート)において、第一回老齢産業交流会が開催された。サーチナ総合研究所(上海サーチナ)では、これからますます注目を浴びる高齢化社会に向けた日本企業の取り組みを取材した。

■多様なベクトルとそれぞれのねらい

 日本企業の中国高齢者向けビジネスに対するアプローチは様々だ。そのひとつが観光を中心とするインバウンド型の取り組みである。特に、日本の医療技術の高さを背景にした中国の高齢者向け医療観光はその柱のひとつだ。ここには、中国人向けビザの発給緩和策も一因となっているが、日本の豊かな自然や健康食に対する関心の高さ、多くの中国人旅行客にとって認知度の高い温泉なども訪日への動機を支えている。

 例えば富山県でリハビリテーション病院を経営するアルペンリハビレッジでは、患者の生活を第一に考えた施設はもちろんのこと、優れたサポートスタッフや確かな医療知識、そして患者を中心としたライフサポートを提供しており、今後は中国人高齢者の短期滞在なども検討しているという。

■福祉は人を育むサービスへ

 比較的裕福な中国の高齢者の来日を期待する一方、積極的に中国へ展開する企業もある。高齢者向けサービスといえば、老人ホーム等の建設が挙げられるが、「ソフト面のサポートこそが肝心だ」というのがキョーエイグループの株式会社寿寿、児林社長だ。かねてから高齢者向け賃貸住宅や老人ホームや、ケアサービス、訪問入浴、介護予防などを行なってきた同社では、中国の大連に現地駐在事務所をオープンさせた。ねらいは人材育成、教育である。

 中国ではいわゆる家政婦職が普及している反面、日本のようにホームヘルパーの制度や資格がなく、高齢者に細やかな対応ができる人材の不足が問われていた。そこで、寿寿では日本で培った経験を生かして人材の育成に取り組むことにしたという。施設面での取り組みが着目されやすいが、それを支える人間あってこその高齢者向けビジネスである。将来、中国で優秀なヘルパーたちが活躍する日も近いだろう。



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