2011年11月16日水曜日

■店を脅して無銭飲食、厚顔なパワーブロガーたち


店を脅して無銭飲食、厚顔なパワーブロガーたち
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/15/2011111500875.html
2011/11/15 11:20 朝鮮日報

 ソウル市城北区の学生街でAさん(35)が経営する飲み屋に今年8月、自称「パワーブロガー」を含む5人グループが訪れた。5人は金曜日の午後8時ごろに入店し、8万ウォン(約5500円)分の酒と料理を注文した後「自分たちはグルメ専門のパワーブロガーなので、撮影に協力してほしい」と要請した。Aさんは店の宣伝になると思い、照明を調節して撮影に協力し、サービスで料理も提供した。

 だが、5人は店を出る際、金を払おうとしなかった。飲食代の支払いを求めたAさんに対し、5人は「自分たちがブログにコメントを掲載するのに、いくら受け取っているか知っているか。むしろこちらが金を受け取る立場だ」と主張。さらには「自分が悪いコメントを書いた店がどうなったか知っているか」と話し、遠回しに脅迫した。

 Aさんは結局、飲食代を受け取ることができなかった。「悪評が立てば店がつぶれる」とアルバイトに引き留められたという。

 パワーブロガーの影響力が増している中、このように飲食店の経営者を脅して無銭飲食をするケースも横行している。こうした人たちを指し「パワーブロコジ」(パワーブロガーとコジ〈乞食〉を合わせたもの)という造語も登場するほどだ。

 ソウル市麻浦区西橋洞でカフェを経営するBさん(39)は「若者がよく訪れる店が悪質なブロガーのターゲットになっている。インターネット上に書き込まれた1行の評判で売り上げが2-3割ほど左右される自営業者としては、彼らの脅しを拒み切れない」と話した。飲食代を無料にしてほしいというケースはめったにないが、パワーブロガーを名乗り、割引やサービスメニューの提供などを求めるケースが多いという。

 最近では、こうした「パワーブロコジ」たちが無料の食事を目当てに、企業の製品発表会が行われるホテルや会議場にまで足を運ぶケースも多い。あるIT企業の広報社員は「新製品には目もくれず、料理の写真ばかり撮っている人がいて、聞いてみるとグルメ専門のブロガーだった。できることなら追い出したかったが、ネット上で悪いコメントを書かれても困ると思い、そのまま放っておいた」と話した。



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