2011年11月13日日曜日

■NY市のホームレス、初めて4万人超える


NY市のホームレス、初めて4万人超える
http://www.usfl.com/Daily/News/11/11/1110_024.asp?id=91939
2011年11月10日 19:13米国東部時間  Fax Express

 ニューヨーク市でこのほど、ホームレス・シェルター(簡易宿泊所)の利用者が初めて4万人を上回った。ホームレス支援団体Coalition for the Homelessが発表した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、市内の公共シェルター利用者数はハロウィーン(10月31日)の夜に4万1204人を記録し、子供の数も過去最高の約1万7000人に上った。シェルターに宿泊する子供の数は5月以降10%増え、家族の利用も5%増えている。

 シェルター利用者の増加について同団体の報告書は、市がこの春、州の資金援助の停止を理由に家賃補助制度「アドバンテージ」の新規申請を打ち切ったためと説明している。現在、すでに補助を受けている3万人超に対して制度を停止する権利が市にあるかどうかの裁判が行われており、9月に州地裁が「市は制度を停止できる」との判断を下したが、控訴された。

 支援団体の政策アナリスト、パトリック・マーキー氏は「市のホームレス問題は歴史的な危機にある。ホームレスは増え続けており、これはブルームバーグ市長の政策が失敗した明白な証拠」と市を批判しながら、「援助がなければ家賃が払えず、何千人もの人々がシェルターに戻ってくる可能性がある。裁判所が市の援助停止を認めれば、かつてない大量のホームレスが生まれる」と警告している。

 一方、市ホームレス・サービス局のセス・ダイヤモンド局長は「夏の間にシェルター利用を申し込んだ家族の数は今年は2008年以来最も少なく、7月は08年10月以来初めて8000家族を割り込んだ」と反論。「成人の個人利用数は最近増えており、確かにこの点には注意している」と話している。

 ブルームバーグ市長は04年に「路上やシェルターで眠る人を09年までに3分の2減らす」という目標を掲げたが、時期、人数いずれの目標も達成できていない。



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