2011年12月1日木曜日

■観光PRに目覚め 集客意欲DCが刺激


観光PRに目覚め 集客意欲DCが刺激
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20111201-OYT8T00018.htm
2011年12月1日  読売新聞

 群馬デスティネーションキャンペーン(DC)が行われた7~9月、県内主要観光地の集客数は、前年同期比2・5%増の約1854万人となった。震災の影響で「高崎まつり」などの一大イベントが縮小され、県が目標とした5%に届かなかった。ただ、「DCがなければマイナスの可能性もあった」(県観光国際協会)ほか、地域で新たな名物が生まれるなど、DC効果も着実に出ている。

 県の発表によると、休止・縮小した約20の催しなどを除外すれば、集客数は6・9%増の約1684万人に上った。宿泊などの経済効果は80億円と推計した。

 DCをきっかけに観光振興に目覚めた地域もある。下仁田町の17の飲食店は期間中、「カツ丼スタンプラリー」を行い、計1万1000枚の台紙を観光客らに配った。DC後、9店で「下仁田かつ丼の会」を結成。9日から第2弾のスタンプラリーを行う。市川進会長(59)は「観光客にPRをしてこなかったが、DCで意識が変わった」と意気込む。

 みどり市と東吾妻町、高山村では観光ボランティアガイドが初めて組織され、今も活動が続いている。

 一方、観光客に不評だったのが、鉄道からバスや観光タクシーに乗り継ぐ「二次交通」の利便性だ。だが、DC後は周遊バスなどを運休させる市町村が目立つ。また、市町村の観光情報が県に届くのが遅く、総合ガイドブック(125万部)の掲載が間に合わず、中止に追い込まれた催しもあったという。県は来夏、次の観光キャンペーンを計画しているが、課題は多い。


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