2011年12月1日木曜日

■「観光に訪れて」 近畿運輸局がPRツアー 田辺市や那智勝浦町


「観光に訪れて」 近畿運輸局がPRツアー 田辺市や那智勝浦町
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=222214
2011年12月01日更新

 台風12号以降続く観光の落ち込みを回復させようと、近畿運輸局は11月30日、マスコミや旅行業関係者を対象にした視察ツアーを和歌山県の那智勝浦町や田辺市本宮町で開いた。

 奈良、和歌山の両県では、道路や鉄道の寸断など実質的な影響のほか、風評被害で全体的に観光客が減少。すでに復旧していたり、もともと被害が出ていなかったりする部分を見てもらい、情報発信につなげてもらおうと企画した。11月24、25日は奈良県の吉野地域などで実施した。

 今回は京阪神や徳島県から新聞や専門誌のマスコミ、旅行会社関係者ら計15人が参加した。インターネットのブログでPRしてもらおうと、神戸夙川学院大学(神戸市)観光文化学部学生5人も招いた。

 那智勝浦町のホテルで前泊した一行は、同町の熊野古道大門坂で語り部の案内を聞いた。熊野那智大社、青岸渡寺を散策した。

 田辺市本宮町の熊野本宮大社では、神職の案内で境内を見学。写真を撮ったりメモを取るなどして観光の見どころを確認した。

 大手新聞社の旅行部門執行役員の梅崎亮さん(57)は「今年8月に本宮町など熊野川沿いに来ていたので、被災後の地域を見るのは心が痛かった。語り部をはじめ地元住民が熱心にPRに取り組む姿を見て、ウオークツアーや巡拝の企画を練りたいと思った」と話した。

 近畿運輸局観光地域振興課の村上進一郎さん(46)は「宿泊した那智勝浦町の大型ホテルでも、客数が昨年の3分の1ほどと聞いた。情報発信者に実際に見てもらうことで、遠のいた客足を盛り返すきっかけにしたい」と期待した。



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