2011年12月14日水曜日

■小売り店併設の診療サービス利用増える


小売り店併設の診療サービス利用増える
http://www.usfl.com/Daily/News/11/12/1206_001.asp?id=92341
2011年12月06日 19:04米国東部時間  Fax Express

 小売り店内に併設されている診療所(リテイル・クリニック)の利用者が増えていることが、ランド研究所の調査で分かった。

 シカゴ・トリビューンによると、かぜや耳の炎症、気管支炎などの治療でドラッグストアやスーパーの併設診療所を利用する人は、特に都市近郊の、若くて比較的健康、高所得の住民が多い。

 調査は2007年から09年まで、医療保険に加入する1330万人を対象に行われた。併設型診療所を利用する人の月間利用頻度は、期間中に1000人当たり0.3回から2.7回へと約10倍に伸びた。
 オバマ政権の医療保険制度改革では、14年までに国民数百万人が医療保険に加入すると見込まれているため、併設型診療所の需要がさらに高まる可能性がある。

 小売り大手のウォルマート・ストアズは既に、国内店舗での簡易診療サービスの拡大を検討しているほか、エイズウイルス(HIV)感染や糖尿病、関節炎、うつ病などの治療へ向け医療機関との提携を模索している。

 ランド調査によると、小売り店での診療サービスは、一般診療所より30~40%、病院の緊急治療室より80%安い。しかし、併設型診療所の利用拡大が医療コストを上昇させるか低下させるかは不明。

 調査報告書をまとめたJ・スコット・アシュウッド氏は、需要の伸びが他の施設の需要に取って代わるようなら医療コストは下がるだろうが、本来なら医者にかからないつもりだった患者が利用する「誘発需要」につながれば、コスト上昇も考えられると語った。



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