2011年12月1日木曜日

■2万5千室増加、過剰懸念も:マカオのホテル[観光]


2万5千室増加、過剰懸念も:マカオのホテル[観光]
http://news.nna.jp/free/news/20111129hkd002A.html
香港  2011年11月29日(火曜日)

マカオ土地運輸局は、9月末時点で建設が進められているか、または建設申請が出されているホテル数が合計で32軒、客室数にして2万4,600室に達するとこのほど発表した。ただ既存のホテル関係者からは、このまま新規建設が続けば遅からず、供給過剰に陥るのではないかと早くも懸念する動きが広がっている。28日付マカオ日報が伝えた。

既に許認可を得て建設が進められているホテル数は12軒、客室数にして1万710室に上るのに対し、建設審査中のホテル数は20軒、客室数は1万3,890室となっている。両者を合わせた客室数はコタイが地域別で最も多く、合計で2万280室と全体の82.4%を占め、その後はマカオ半島、タイパ島、コロアネ島の順番で続いた。

土地運輸局の発表を受けホテル業界からは、観光客が増加を続けているとはいえ、仮に減少に転じた場合は途端に供給過剰に陥るのではと心配する声が聞かれている。あるホテル関係者は「現在マカオではカジノを備えたホテルが建設数、人気ともに主流となっており、仮に供給過剰の事態に陥ればカジノを持たないホテルが最も影響を受けるだろう」と述べ、投資家心理などに影響するのではと述べた。


■人員不足、賃金上昇への不安も

またマカオ政府統計局のデータによると、9月末時点におけるホテル業界の従業員数は3万8,200人に対し、飲食関係を含めた欠員数は7,400人にも上るとされ、ホテルの新規オープンが続くことによって人員不足に拍車がかかることも心配されている。来年はじめにオープンを予定しているホテルでは、従業員の賃金を通常より10%以上高くすることで人員を確保すると伝えられており、人手不足から業界全体で賃金が上昇していくことも予想されている。

今年1~10月にマカオを訪れた累計旅客数は延べ2,303万8,796人で、前年同期比で11.4%増加した。このうち日帰り率は約50%で、国別では中国本土、韓国からの旅客が20%以上の伸びを見せるなど急増し続けている。



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