2012年1月7日土曜日

■シャープ、ヤンマー、通天閣… 関西で100周年続々


シャープ、ヤンマー、通天閣… 関西で100周年続々
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819A96E2E4E2E09C8DE2E4E2E3E0E2E3E09E9693E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E5
2012/1/7 6:07 日経Web

 シャープやヤンマー、通天閣やひらかたパークなど、関西の有力企業や名所が2012年、相次ぎ100周年を迎える。1912年は明治から大正に改元された年で、大阪は紡績業を中心に発展し、「東洋のマンチェスター」と称されるほどの繁栄を見せていた。各企業や施設では今年、記念の催しや事業が計画されており、経済効果への期待も高まっている。

 9月15日に創業100周年を迎えるシャープは20年ぶりに社史を出す計画だ。「100」をかたどったロゴマークも作成。国内外で名刺や商品カタログに使う。ホームページには今月から100周年の記念コーナーを開設。創業者・早川徳次氏の功績やこれまでの代表的な商品を紹介する。

 ヤンマーは同社の歴史や製品を一般客に紹介する「ヤンマーミュージアム」(仮称)を滋賀県長浜市に建設する。12年5月に着工し、13年4月に開業する。ディーゼルエンジンを使った農漁業の体験コーナーを設置。社会見学に訪れる学生や観光客らの来場を見込む。

 明治から大正に変わる時期の関西は、都市化が進展し、大衆文化が生まれた時期でもあった。今年は観光やエンターテインメントの分野でも100周年が相次ぐ。

 通天閣は初代通天閣の開業から100年を迎えるのを機に、大阪の街を一望できる展望台を改装する。内装を金色で統一して観光客を呼び込む狙いだ。通天閣周辺の名所、新世界でも商店会などが100周年を祝う。

 京阪電気鉄道系の遊園地「ひらかたパーク」は3月から来年2月までを100周年特別イヤーとして、人気アニメ「ワンピース」のイベントなどを矢継ぎ早に展開する。

 吉本興業は4月からグループの旗艦劇場「なんばグランド花月」で、吉本の歴史を題材にした芝居を1年間、月替わりで上演する。映画やテレビ、舞台を記録したDVD集やCD集も発売する。

 国産魔法瓶の第1号も100年前の大阪で誕生した。当時の大阪はガラス工業の中心地で、魔法瓶の真空構造を作るのにガラスの生産技術が生かされた。象印マホービンは本社1階に開設した「まほうびん記念館」(大阪市北区)で、魔法瓶の歴史や過去の製品を紹介。100周年にちなんだ企画展も検討する。

 四条烏丸周辺に出店して100周年となる大丸京都店は4月以降、年内に4回のキャンペーンを実施する計画。京都にゆかりのあるオリジナル商品を開発・販売する。


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