2012年1月26日木曜日

■マレーシア 昨年の訪日者数、28.8%減の8.1万人[観光]


マレーシア 昨年の訪日者数、28.8%減の8.1万人[観光]
http://news.nna.jp/free/news/20120126myr003A.html
 2012年1月26日(木曜日)

日本政府観光局(JNTO)による最新の訪日者数統計によると、昨年のマレーシアからの訪日者数は8万1,500人(推計値)で、前年比28.8%減少した。東京電力福島第1原子力発電所の事故による放射能汚染への不安、急激な円高が逆風となった。

昨年の訪日者数の減少幅は、全体平均の27.8%を1ポイント上回ったものの、国・地域別の順位は前年までの13位からドイツ(8万700人)を抜いて12位に上昇した。

JNTOシンガポール事務所の清水泰正次長は昨年の訪日者数減少の原因として、
◇原発問題への不安
◇円高とユーロ、ウォン安による旅行需要の欧州、韓国へのシフト
――を挙げた。

一方で清水次長は、格安航空エアアジアの中距離部門、エアアジアXの関西空港就航は追い風になったと指摘している。エアアジアXの関空便(週4便)就航により、座席供給量は月間約6,000席増加。また航空運賃の低価格化に伴いツアー価格の幅も広がり、20代のカップルやマレー系中間層の訪日需要を喚起しているという。

ただマレー系の需要掘り起こしについては、ハラル(イスラム教徒向け)レストランやモスクの情報を掲載したガイドブックの整備など、今後は対応の強化が必要となってくる。観光誘致の競合国・地域である韓国、台湾、オーストラリアなどは既にハラル対応を整備済みで、マレー系旅行者の増加につながっているという。特に韓国については、原発問題で日本への渡航が減少する中、観光フェアなどでの露出を高め「冬の目的地」としてのイメージを定着させつつある。

JNTOでは、桜シーズン前の3月上旬に日本に絞り込んだ旅行フェアを開催するとともに、中旬に開かれる国内最大の旅行見本市「MATTAフェア」にも出展し、訪日商品を販売する旅行会社を支援していく。


■12月は22%減

12月単月の訪日者数は前年同月比22.1%減の1万3,600人だった。11月の30.3%減から若干回復し、4カ月ぶりに減少幅が縮小。学校休暇で海外旅行のピークシーズンに重なったこともあり、訪日者数は2011年で初めて1万人を突破した。



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