2012年1月22日日曜日

■没落相次ぐグローバル企業


没落相次ぐグローバル企業
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/20/2012012000787.html
2012/01/20 09:17 韓国朝鮮日報

 モトローラ、サーブ、ソニー、ノキア―。2008年の世界的な金融危機以降、長い歴史を誇る世界的な一流企業が続々と没落した。これらの企業は一時はイノベーション(革新)の代名詞だったが、時代の流れに追い付けず、破産したか、急速に衰退した。

 昨年8月にグーグルに買収されたモトローラは、1980年代には今のアップルを上回る革新的な企業だった。モトローラは1983年、世界で初めて携帯電話機を発売した。しかし、アナログ携帯電話では最強だったモトローラは、デジタル携帯電話への転換で出遅れた。2000年代半ばには苦労の末、薄型携帯電話「RAZR(レーザー)」を開発し、世界で1億台を売り上げ、復活したかに見えた。だが、その後はヒット商品を生み出せず、アップルのiPhoneに押され、急速に没落した。

 昨年12月に破産したスウェーデンの自動車メーカー、サーブは、ターボエンジンを搭載した乗用車で有名になった。サーブが1976年に発売したターボエンジン仕様の乗用車は、世界の自動車業界に大きな波紋を巻き起こした。しかし、1990年に米ゼネラルモーターズ(GM)に買収されると、米国式の大量生産とコスト削減へと走り、高級化という業界の流れとは逆行した。このため、かつて「道路上のジェット機」と呼ばれたブランドイメージは平凡な米国車へと転落してしまった。

 ソニーも過去の成功に酔い、変革が遅れたために没落した代表的な企業だ。ソニーは1979年にウォークマンを発売し、世界にポータブル・カセット・プレーヤーのブームを巻き起こした。ソニーのブラウン管テレビ「トリニトロン」も不動の1位だった。しかし、ウォークマンに執着したソニーは、MP3プレーヤー市場への参入が遅れた。テレビでも液晶テレビ分野への投資に消極的だった。初期の液晶テレビは、画質と性能がブラウン管テレビに比べ劣ったからだ。しかし、市場はソニーの判断とは逆の方向へと流れ、液晶テレビ市場に積極的に参入したサムスン電子、LG電子が一気に市場をひっくり返した。

 かつて年7兆ウォン(約4760億円)を超える営業利益を上げていた日本のゲームメーカー、任天堂は、昨年上半期に経常損益が1078億円の赤字に転落した。李明博(イ・ミョンバク)大統領が2009年に「韓国には任天堂のようなゲーム機を作る企業はないのか」と語った当時には考えられなかったことだ。携帯用ゲーム機の市場を開拓した任天堂を倒したのは、アップルのiPhoneだった。ユーザーはスマートフォンでゲームが楽しめるようになると、任天堂に見向きもしなくなった。


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