2012年1月1日日曜日

■「清盛」放映で広島に活気 観光客誘致、取り組み進む


「清盛」放映で広島に活気 観光客誘致、取り組み進む
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120101/hrs12010102460000-n1.htm
2012.1.1 02:05

 5%増、経済効果は202億円試算

 厳島神社(廿日市市)や音戸の瀬戸(呉市)など、平清盛に縁の深い名所のある広島県。8日から放送が始まるNHK大河ドラマ「平清盛」では、ロケ地巡りなどで多くの観光客が訪れると予想され、各地で広島の魅力を情報発信し、観光振興につなげる取り組みが始まっている。

 広島が大河ドラマの舞台となるのは平成9年の「毛利元就」以来15年ぶり。当時も観光客が大幅に増えたことから、県は今年も前年比5%(約250万人)増の観光客が訪れると見込む。昨年5月には早くも「大河ドラマ『平清盛』広島県推進協議会」を設置し、湯崎英彦知事や各市町の首長、経済・運輸・観光など幅広い分野の関係者が会員に名を連ねている。

 厳島神社のある宮島や、音戸ではドラマの特別展示が行われる。宮島の「平清盛館」は重要文化財の平清盛像やドラマの衣装などを展示。「音戸の瀬戸ドラマ館」は、海上ロケで使用された全長15メートルの和船が展示の目玉だ。

 県はこの2カ所を結ぶため、フェリー会社に助成し、直行フェリー「きよもりブルーライン」を1日3往復させる。

 県観光課は「ドラマが終わった後も効果が続くよう、清盛と広島のつながりを知ってもらいたい」と意気込んでいる。

 中国電力エネルギア総研の試算によると、ドラマの県内への経済効果は約202億円。地元観光業界も特需を見越し、関連商品開発やボランティア確保などの受け入れ準備が進む。

 菓子メーカーのにしき堂(広島市)は焼き菓子「安芸守清盛」と「清盛絵巻」を新発売。呉ビール(呉市)、広島三次ワイナリー(三次市)は、清盛にちなむラベルを貼ったビールやワインを売り出した。

 また、宮島観光協会はボランティアガイドとゆかりの地を巡る「平清盛コース」を企画。観光案内所で受け付けており、参加者は徐々に増えつつあるという。呉市もボランティア観光ガイドの研修会を開き、受け入れ体制強化を図っている。

 宮島観光協会の中村靖富満会長は「楽しく過ごしてもらえるよう、心のこもったおもてなしをしたい」と話す。


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