2012年1月25日水曜日

■昨年の訪日香港人3割減、後半は回復鮮明に[観光]


昨年の訪日香港人3割減、後半は回復鮮明に[観光]
http://news.nna.jp/free/news/20120126hkd002A.html
香港  2012年1月21日(土曜日) NNA ASIA

日本政府観光局(JNTO)が20日発表した最新統計によると、昨年の香港から日本への訪問者数は36万4,900人(推計値)で前年比28.3%減少した。ただ、12月単月では4万4,500人で前年同月比4.4%増え、外国人客の訪日旅行を推進する「ビジット・ジャパン」事業重点15市場の中で唯一、3カ月連続でプラス成長を確保した。

昨年は3月の東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所事故を受けて、香港からの訪日旅行者数も激減。翌4月には前年同月比87.6%減と同15市場の中で最大の落ち込みを記録した。さらに夏以降は史上最高水準の円高の進行も訪日意欲の減退に拍車をかけた。

しかし減少幅は、訪日団体ツアーや航空便の運航再開に伴い縮小。7月に人気俳優のエリック・ツァン(曽志偉)氏ら一行が日本で撮影したテレビ番組が放映されたことで訪日旅行への安心感が醸成され、10月には一気に2桁成長に転じた。11月からは同氏を日本観光親善大使に起用し、大規模な観光宣伝を行ったことなどが奏功し、12月まで3カ月連続でプラス成長を確保している。

空の便では、震災発生以降、減便や運休が続き、7~8月の夏休みシーズンには特に新千歳、関西、福岡便の座席の確保が困難になった。しかし10月末までに一部の区間を除きほぼ回復し、12月には完全に回復している。

昨年の訪日外国人旅行者数は全体で前年比27.8%減の621万9,000人だった。減少幅はこれまで最大だった1971年を上回り、過去最大を記録した。国・地域別首位は韓国で165万8,000人。全体に占める割合は26.7%だった。これに中国(104万4,000人、同16.8%)、台湾(99万4,000人、同16.0%)と続いており、香港は5.9%で5位となっている。

なおビジット・ジャパン事業重点15市場は、訪日外国人旅行者数の多い12の国・地域(韓国、台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア)と今後大きな伸びが期待できる3市場(インド、ロシア、マレーシア)を指している。<香港>



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