2012年1月20日金曜日

■大気汚染にピリピリの北京、地元紙「春節の爆竹は最低限にせよ」


大気汚染にピリピリの北京、地元紙「春節の爆竹は最低限にせよ」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0120&f=national_0120_048.shtml
2012/01/20(金) 10:14
  
 大気汚染に対して世界的に厳しい目が向けられている中国の首都・北京市で20日、春節(旧正月)向けの爆竹販売が始まった。北京メディア・新京報は同日「空気の質のために、花火や爆竹はなるべく減らそう」とする社説を掲載した。

 北京市では、しばらくの間禁止されていた春節の花火や爆竹が5年前に「制限」へと緩和された。社説は「花火や爆竹は多くの人が新年を迎えるにあたって欠くべからざる娯楽になっており、その量が多いほど『年越しムード』が高まると考える人が多い」と紹介した。その一方で、北京市内の大気汚染が深刻になっていること、空気の質に対して人々が敏感になっていることを指摘。「やはり花火や爆竹の量をなるべく少なくしてもらいたい」と論じた。

 ある機関が2006年の春節時に大気測定を行ったところ、PM2.5顆粒(かりゅう)物(直径2.5マイクロメートル以下の超微粒子)濃度が平常時の10倍にあたる1立方メートル当たり800マイクログラム近くに達したというデータを紹介し「花火や爆竹は自動車の排出ガスに匹敵するほどの汚染物を出す」とし、それらが鼻や口から入れば、呼吸器、血管、神経を傷つける危険性があると指摘。「花火の代価は実に高価だ」と警告した。

 一律に花火や爆竹を禁止するのは「不適当」としたうえで、量を減らすか、あるいは火薬や煙の量が少ない「エコ花火」を多用することで「少なくとも環境汚染は軽くなる」と論じた。また、政府に対して、社会への悪影響が明らかになっている爆竹や花火について「環境基準を設け、少しずつ風俗を改良すべく市民をリードしなければならない」と注文をつけた。



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