2012年1月27日金曜日

■日本・中国VVIP観光客を案内する“コンシェルジェ”


日本・中国VVIP観光客を案内する“コンシェルジェ”
http://japanese.joins.com/article/720/147720.html?servcode=A00&sectcode=A30
2012年01月26日15時57分 [ⓒ 中央日報] 

 先月10日、ソウル狎鴎亭洞(アプクジョンドン)のギャラリア百貨店。 ブランド時計「パテックフィリップ」の売り場に30歳代の中国人男性が入ってきた。 彼は6000万ウォン(約400万円)の時計を購入し、担当コンシェルジュから通訳と景品、税金還付案内サービスを受けた。 翌朝、中国人夫婦がデパートを訪れて尋ねた。 「ここのサービスが良いと聞きました」。この夫婦は前日に時計を購入した顧客の友人だった。 夫婦は1億ウォンの時計を購入して行った。

  「VIP中国人観光客」のショッピングガイド、デパートのコンシェルジュが注目されている。 ギャラリア百貨店には中国・日本人顧客担当が各4人ずつ、計8人のコンシェルジュが正社員として勤務している。 ともに現地で大学を卒業し、言語と文化に精通している。 名品ブランドの新製品と限定商品の案内、タクシーの予約と見送りはコンシェルジュの基本だ。 ハン・チェヨン、イ・ダヘ、少女時代など韓流芸能人が着ている服や好きなブランド、江南(カンナム)一帯の美容室・整形外科など、中国人観光客が望むあらゆる情報を把握して案内する。 こうしたコンシェルジュの助言を受けながらショッピングし、一日に1億-2億ウォンほど使う顧客も少なくない。

  ギャラリアは2010年、中国語コンシェルジュサービスを始めた。 すると1年で中国人顧客に対する売上高が日本人を上回った。 中国語コンシェルジュのチャ・ハヨン・マネジャー(30)は「日本人顧客はあらかじめ製品番号をメモして計画通りに購入するが、中国人顧客はコンシェルジュへの依存度が高い」と説明した。 ズボン1着を買いに来たが、「合うものを選んでほしい」と言って閉店時間までジャケット、靴、アクセサリーまで購入するケースが多いという。


  20、30歳代の中国人女性にとってコンシェルジュはファッションメンターだ。 コンシェルジュが推薦した通りに服や化粧品を購入する。 ある日、女性顧客がチャ・マネジャーのスカートを見て「かわいい、どこで購入したのか」と尋ねてきたため、「韓国ブランドのアイザットコレクション(IZZAT COLLECTION))の製品」と知らせたという。 この顧客はすぐに売り場へ行き、スカートを色別に15着も購入した。

  「みずぼらしく見える中国人顧客も丁寧にもてなす」。コンシェルジュの原則だ。 中国人観光客は懐事情と見だしなみが一致しないケースが多い。 ある日、安っぽいジャンバー姿の50代の中国人男性3人が名品館を訪れ、コンシェルジュが親切に案内した。 3人はエルメスのバッグ「バーキン」を色別に選び、2000万ウォン以上を現金で決済した。 「来年また来る」と言いながら出した名刺には有名企業の代表・社長という肩書が書かれていた。

 中国人観光客はコンシェルジュに「韓国人は天使のようだ」という話をよくする。 共産主義国家の中国には「お客様は神様」という認識が薄い。 ところが韓国に来ればコンシェルジュが1年前に訪れた顧客の顔、名前、好みまで記憶しているため、感動を受けるという。 コンシェルジュは時には‘解決人’にならなければならない。 常連の中国人観光客は韓国で不便を感じれば、真っ先にコンシェルジュを探す。 夜12時に電話をして、「飲食店にいるが、テンジャンチゲ(味噌鍋)の辛さを控えめにしてほしいと伝えてほしい」と頼む顧客もいる。 2億5000万ウォンを決済した顧客が売り場にパスポートを忘れていき、搭乗時間直前まで仁川空港に空輸したこともあるという。


  ◇コンシェルジュ(concierge)=ホテル顧客サービス総括者。 交通・観光・飲食店・公演など顧客が望むすべての情報と予約業務を個人秘書のようにサービスする。 最近、中国・日本人観光客が増え、デパートもショッピングコンシェルジュを置いている。



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