2012年1月24日火曜日

■金融資産10億ウォン以上の韓国富裕層、共通点は高級外国車


金融資産10億ウォン以上の韓国富裕層、共通点は高級外国車
http://japanese.joins.com/article/462/147462.html?servcode=400&sectcode=400
2012年01月17日17時29分

  小説『グレート・ギャツビー』で有名なスコット・フィッツジェラルドは「富裕とは、銀行にお金が多いという単純な事実ではなく、現実を眺める観点やさまざまな態度の集合、特定の人生の方式」と定義した。 富裕層は資産も多いが、生き方も一般人と違うということだ。 では韓国の富裕層はどのように暮らしているのか。

  中央大のイ・ヘジュ教授とラマコミュニケーションのイ・ジョンウン室長は高額資産家を顧客とする金融会社PB(プライベートバンカー)を深層インタビューし、富裕層の性向と特性を分析した。 金融資産が10億ウォン(約7000万円)を超えるいわゆる‘スーパーリッチ’が対象だ。

  イ教授の論文「韓国の江南(カンナム)と江北(カンブク)の富裕層現況に関する事例研究」などによると、韓国の富裕層の共通点はベンツ・BMWなど高級外国車に乗っている点だ。 外国車は富裕層の必須‘アイテム’で、身分を表す‘ユニホーム’と考えられている。 また富裕層は江南など特定の地域に居住し、同じレベルの人たちに会ってコミュニティーを形成し、その中で情報交流する。

  子どもの教育への関心も格別だ。 KB金融株主経営研究所の報告書「韓国富裕層研究、資産形成と投資形態・ライフスタイル」によると、富裕層は月平均消費支出832万ウォン(約55万円)のうち約25%を教育費として支出する。 主要支出項目のうち最も高い比率であり、一般家計(15.3%)に比べて10ポイント近く高い。 特に富裕層は、子どもが早期に外国で勉強をし、大学院まで終えて帰ってくることを望む。 よりよい教育環境でグローバル感覚を身につけてくることを希望するため海外留学を好む、というのがイ教授の説明だ。 自分が築いた富を子どもがよりよく管理できるように考えていると分析される。

  しかし韓国の富裕層は性別や地域、自分の力で富を築いたかどうかによってライフスタイルや考え方に差が見られる。

  韓国の富裕層は大きく伝統富裕層と新興富裕層に区別できる。 伝統富裕層は数世代にわたり富を蓄積し、ソウル江北の漢南(ハンナム)・平倉(ピョンチャン)・城北(ソンブク)・二村洞(イチョンドン)などの高級住宅に居住するケースが多かった。 しかし質素な生活をし、富裕層であることが表面上に表れにくい。 子どもに富を相続させることに関心が多い。

  新興富裕層は自分の努力で成功した事業家・専門職が多い。 主に江南の大型マンションや江北の漢江沿いに多く暮らしている。 ブランド品・スポーツ・文化に関心が多く、自己満足のための支出が多いほうだ。 伝統富裕層に比べて資産は多くない。お金を稼ごうという欲求が強く、投資方法も攻撃的だ。

  性別によっても差がある。 男性は自分が形成した集団に他の階層の人が入ってくることを嫌う。 特に金儲けに集中するため、消費パターンに多様性がない。 一方、女性はスキンケアやスタイル管理に熱心で、最高の製品を消費することを好む。 恵まれない人を助けるボランティア活動に積極的に参加する点も男性と対照的だ。 イ教授は「女性富裕層の特徴は男性に比べると多様性がある方」とし「女性富裕層は男性に依存せず自分のために投資する‘ゴールドミス’、母の役割とキャリアウーマンの役割を両立する‘スーパーウーマン’、積極的に消費する壮年・老年期女性富裕層にさらに細分化できる」と説明した。

  では、所得や消費パターンなどで平均的な富裕層とはどういう姿か。KB金融株主経営研究所によると、2010年末現在、金融資産が10億ウォン以上の富裕層は13万人、30億ウォン以上の金融資産を保有する富裕層は約2万人と推定された。 年間所得は2億1400万ウォンで、一般都市世帯の年間所得(4700万ウォン)の約5倍だった。

  富を蓄積するまでには平均12年9カ月かかっている。 平均2億4000万ウォンの資金でスタートし、現在、平均34億ウォンの資産を築いている。 事業資金調達手段は勤労・事業所得(43.4%)、不動産投資(29.1%)、親の支援・相続(21.2%)、金融投資(5.9%)などの順だった。
  全体消費比率では教育費(24.8%)の次に衣類・雑貨(16.7%)、レジャー・趣味(14.5%)などへの支出が多い。 寄付参加者の1人当たりの年平均寄付額は776万ウォンで、全体寄付者の平均(111万ウォン)の7倍だった。

  しかし富裕層4人のうち3人(75.5%)は本人が富裕層だと思っていない。資産が50億ウォン以上の場合も本人が富裕層と考えている比率は32%にとどまった。 富裕層の目標資産は平均75億ウォンだった。

  KB金融株主経営研究所のノ・ギョンゴン・チーム長は「まだ韓国の富裕層は自分の努力と能力で富を築いた人が多い」とし「小さなお金も惜しみながら富裕層になるという考えを持っていて、時間の管理を徹底している」と述べた。

  富裕層は資産ポートフォリオも一般人と差がある。 慶煕(キョンヒ)サイバー大学のペク・ウンヨン教授の「富裕層と一般人のポートフォリオおよび特性の差に関する研究」によると、金融資産1億ウォン未満の家計の場合、預金・積立金が全体資産に占める比率は9%で、株式・債券・ファンドの比率は1%を下回る。 一方、金融資産1億ウォン以上の「大衆富裕層」の場合、この比率がそれぞれ22.4%と7.5%、金融資産10億ウォン以上の「スーパーリーチ」の場合は30%と26%に高まった。

  ペク教授は「金融資産1億ウォン未満の家計は資産のほとんどが換金性と流動性が落ちる不動産で構成されていて、投資余力は制限的」とし「その半面、富裕層は相対的に豊富な流動資産を持ち、機会が生じれば積極的に投資する」と説明した。



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