2012年1月3日火曜日

■高さ300mビル! 大阪の阿倍野・天王寺が激変「あべのハルカス」


高さ300mビル! 大阪の阿倍野・天王寺が激変「あべのハルカス」
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120102/bsd1201021200002-n1.htm
2012.1.2 12:00

 天王寺・阿倍野地区にひときわ高い建物がその姿を現しつつある。近畿日本鉄道が平成26年の開業を目指して建設を進めている「あべのハルカス」だ。ホテルや百貨店などを備えた一大複合施設で、完成すれば地上300メートルと日本一の高さのビルとなる。キタ、ミナミに次ぐ大阪“第3の街”に成長した天王寺・阿倍野が今、熱い!!

 地上から160メートル付近にまで鉄骨が組み上がったあべのハルカス。2年後に完成する超高層ビル(地下5階・地上60階建)の展望台からは大阪港や六甲の山並み、大阪平野全体を見渡すことができ、まさにハルカスの意味である「(人の心を)晴らす、晴れ晴れとさせる」はずだ。

 施設は近鉄百貨店をはじめ、美術館と屋外庭園、オフィス、大阪マリオット都ホテルなどで構成され、多彩な顔をもつ。

 天王寺・阿倍野は大阪南部の交通の要衝だが、キタやミナミに比べると、いささか存在感が薄い印象があった。そのイメージを一新させたのが、昨年4月にオープンした東急不動産が運営する商業施設「あべのマーケットパーク キューズモール」。開業1年目の来館者数は当初目標の1700万人を超えるのはほぼ確実だ。

 阿倍野・天王寺には天王寺動物園や四天王寺、足を伸ばせば通天閣や新世界など、観光スポットもめじろ押し。キタやミナミとは異なるエリアとして今後も目が離せない。


通天閣、新世界もCOOLにイメチェン?

 大阪のシンボル、通天閣や新世界界隈は今年、開業してから100年を迎える。かつての泥臭いイメージも今はすっかり様変わりし、若者の観光客もだいぶ増えた。通天閣は行政や周辺施設とタッグを組んで100周年実行委を設立し、大阪文化を発信しながら、次の100年を見据えた取り組みを始める。

 一帯の街並みがきれいになったことに伴って女性の観光客も増えたほか、街角ではライブなども行われて若者たちでにぎわうようになった。

 地元の串かつ店でつくる「新世界串かつ振興会」は新世界と難波・天王寺を結ぶ無料シャトルバスを運行。6~7年前から火がつき始めた串かつブームに乗って客を呼び込む作戦で、今までにはなかった女性だけのグループも串かつ店に並ぶようになったという。

 新世界を「パッケージ」として売り出す試みも進む。新世界商店街の若手店主らが平成20年に設立した「新世界援隊」が中心で、山本正孝副代表(48)は「飲料会社と連携し、ハイボールを使った集客イベントを成功させたりして新世界ブランドを発信する基礎ができた」と手応えを感じる。

 通天閣の塔内を大阪ゆかりの豊臣秀吉の金の茶室をイメージして改装することも計画されており、通天閣観光の高井隆光副社長(37)は「コテコテの大阪文化を生かし、補助金頼みでなく行政と民間が協力して地域を盛り上げるモデルケースにしたい」と話している。



0 件のコメント:

コメントを投稿