2012年1月23日月曜日

■旧正月ちなみ世界の「龍」比較…日本では善良、西洋では邪悪=中国


旧正月ちなみ世界の「龍」比較…日本では善良、西洋では邪悪=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0120&f=national_0120_249.shtml
2012/01/20(金) 20:42
  
 中国人の感覚には、旧暦による季節の移り変わりが強く存在する。「年越し」を実感するのは春節(旧正月、2012年は1月23日)であり、干支(えと)も春節をもって切り替わる。中国新聞社などは、「辰年」の到来を控えて、世界各地の「龍」のイメージを紹介する記事を発表した。日本の龍が神であり人々を助けることもあるのに対し、西洋では邪悪な存在と考えられていると論じた。

 文章は、龍のイメージが中国から日本に伝わったのは後漢(西暦25-220年)と紹介。しかし日本における「龍」は他の動物とも融合し、「人々は次第に龍を水神、龍神として崇拝するようになった」と論じた。

 日本における龍のイメージは「優しく、人々を助けることが好むようになっていった」、「日本の龍は善意に満ちており、人との良好な関係を築く」と論じた上で、宮崎駿の『千と千尋の神隠し』に登場する白龍が、日本人の龍に対する考え方を良く示していると紹介した。

 西洋の「龍」については、天使セラフィムの化身が「ドラゴン」であるとの考えを指摘。「正義の象徴としての龍」は、中国における龍のイメージと、一脈通じるものがあると紹介した。

 西洋における龍は正義の象徴として国旗で使われる場合もあるが、闘争と関連したイメージが強く、戦争の予言にも関係している場合がある。その後は、「邪悪」や「凶暴」のイメージが強くなった。

 中国人は、自らの国や文化のシンボルとして「龍」を用いる場合がある。そのため、「西洋人に誤解される可能性がある」と心配する声もある。

 文章は、「それほど、気にする必要はない」と主張。「文化理念に違いがある。中国も西洋も相互に尊重べきというのは、自然なことだ。西洋人の考えにあわせて、自分の文化を捨て去る必要はまったくない」との考えを示した。

◆解説◆

 同文章は、日本における「龍」を紹介する際、中国から伝わったイメージが原形にあると紹介したが、日本において龍のイメージが大いに変化したと論じた。中国で時おり発表される「日本文化の起源はすべて中国」説とは、一線を画している。日本人の伝統的な龍に対するイメージを紹介する際、中国人にもなじみがある『千と千尋の神隠し』を援用するなど、日本文化に対する幅広い理解と関心が読み取れる文章だ。



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