2012年1月22日日曜日

■韓国の消費者はシャネルの「カモ」!?


韓国の消費者はシャネルの「カモ」!?
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/20/2012012001160.html
2012/01/20 11:07

またも価格引き上げ、韓国ばかり4年で2倍以上に
それでも買い続ける韓国の消費者

 フランスの有名ファッションブランド「シャネル」が、バッグの価格をまたも引き上げる。

 19日にブランド業界が発表したところによると、シャネルは今年2月1日を起点として、韓国で最も人気の高いクラシックラインとビンテージ2.55の韓国国内での販売価格を、それぞれ10%程度引き上げるという。現在663万ウォン(約45万円)の「ビンテージ2.55ラージ」は、11%高の740万ウォン(約50万円)で販売される予定だ。シャネルのバッグが700万ウォン(約47万円)台を突破するのは、今回が初めて。バッグ一つが小型車1台の価格に迫るというわけだ。

 シャネルの関係者は「全体的に全て値上げするのではなく、代表的な一部の品目が値上がりする。フランスの本社が価格を引き上げたため、一括して価格を引き上げる」と語った。フランスをはじめとする欧州地域では、今月18日にクラシックライン・ビンテージラインの価格を7-10%程度引き上げた。シャネルは、主なバッグの韓国での販売価格を、毎年20-30%程度引き上げてきた。
「ビンテージ・ラージ」は、2008年4月基準で334万ウォン(約23万円)だったが、翌年には464万ウォン(約31万円)に跳ね上がり、その後も数回にわたって値上げが繰り返され、10年には539万ウォン(約36万円)、昨年12月には663万ウォンまで高騰した。これに続き、今回またも引き上げられ、価格は700万ウォンを突破。デザインが全く同じバッグの価格が、わずか4年で2倍以上になるわけだ。

 シャネルは昨年7月、韓国・欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)発効に伴い、製品価格を3%程度引き下げたものの、発効直前の5月にあらかじめ25%上げたため、消費者はFTA効果を全く享受できていない。

シャネル側は「グローバル本社の規定に従った一括措置」と説明しているが、韓国ではフランスに比べ大幅に価格が上昇した。「ビンテージ・ラージ」の場合、08年の時点で欧州での価格は2150ユーロ。当時の為替レート(1ユーロ=1556ウォン)を適用すると334万ウォンとなり、韓国での販売価格と差はなかった。ところが年々価格差が広がり、今回の引き上げ幅を適用すると、フランスとは191万ウォン(約13万円)相当の差が生じる。

 09年になって1ユーロ=1700ウォン台までウォン安が進むと、価格を大幅に引き上げ、その後為替レートはウォン高に振れて1ユーロ=1400ウォン台になった。にもかかわらず価格を下げるどころか「本社が引き上げた」という名分でまたも値上げするというわけだ。

 シャネルが韓国でこのように強気なセールスを展開できるのは、多くの消費者に支えられているからだ。実際、欧州での値上げ後「韓国でもすぐに上がる」といううわさが広まり、今では一部の製品について待機者リストまで受け付けている状況だ。ソウル・江南地区のあるデパート関係者は「昨年4月にも“5月から引き上げられる”というニュースが伝わると、急に消費者が列を作って買いに来たため、売り場の従業員たちが当惑したこともあった」と語った。シャネルは昨年、不況にもかかわらず、デパートでの売り上げが前年比25%増えた。

 とりわけ、一部の女性や富裕層がシャネルのハンドバッグを婚姻時の必須アイテムに挙げ、「問答無用」の消費スタイルを示していることも、シャネルの強気なセールスを支える要因となっている。春の結婚シーズンを控え、各種のインターネット・コミュニティーには「シャネルにウェイティング(待機番号)をかけた」というコメントが数多く寄せられている。業界関係者は「原材料価格の上昇などを理由に、年に何度も値上げを行うシャネル側も問題だが、虚栄心ゆえに合理的な購買行動ができない消費者の方が、根本的に問題」と指摘した。




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