■旧正月“民族大移動”…中国政府「今年は輸送能力を上回る」

旧正月“民族大移動”…中国政府「今年は輸送能力を上回る」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0106&f=national_0106_249.shtml
2012/01/06(金) 19:32
  
　中国では毎年、春節（旧正月、2012年1月23日）前後に帰省や観光で、交通機関が極度に混雑する。中国政府・国家発展改革委員会（発改委）の劉鉄男副主任は6日に開かれたテレビ会議で、まもなく本格化する「春節ラッシュ」は、交通機関の輸送能力を上回るとの見通しを示した。中国新聞社が報じた。

　劉副主任によると、2012年の春節期間における旅客は前年同期比9．1％増の延べ31億5800万人になる見込みだ。交通機関の輸送能力を上回り、「きわめて厳しい状態」になるという。

　1月1日の元旦から春節までの期間が短いため、「元旦明け」の旅客と「春節前」の旅客が重なる現象も発生する。そのため、春節前には交通機関が特に混みあう。春節前には北京、長江デルタ、珠江デルタで、春節後には四川、重慶、河南、湖南の各地で、交通機関が膨大な輸送需要に直面することになるという。

　春節前後の物流も需要が旺盛で、旅客輸送の能力増強も影響を受けると予想される。

　鉄道部門では臨時列車の増発を行うほか、高速鉄道では運転時間の延長を行い夜行高速列車の利用を促す。

　道路交通を利用する人は旅客全体の約9割に相当する延べ28億4500万人だ。国家安全生産監督管理総局の王徳学副局長によると、06年から現在までに春節期間には重大な道路交通事故が18件発生した。スピードオーバー、定員オーバー、運転手の疲労などが主たる原因になった事故がほとんどという。

　交通運輸部の馮正霖副部長によると、各地の交通運輸部門に、交通機関の人員や車両、船舶、駅などに対する安全検査を実施し、厳格に細かく管理するよう指示したという。