2012年1月25日水曜日

■通貨安、欧ブランドに恩恵 リシュモン「営業利益が大幅増」


通貨安、欧ブランドに恩恵 リシュモン「営業利益が大幅増」
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120123/mcb1201230500001-n1.htm
2012.1.23 05:00

 ユーロやスイスフランが対ドルで下落すると予想している投資家には、高級ブランドを展開する欧州企業の株価が安心材料になるかもしれない。

 両通貨が1年前の水準からさらに下げれば、スイスのフィナンシエール・リシュモンやフランスのLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンといった銘柄が恩恵にあずかる見通しだと、証券会社CAシュブルーのアナリスト、トーマス・メスマン氏は指摘する。為替レートが1%下がるごとに、業界平均の利払い・税引き前利益(EBIT)は1.3~1.5%増加する可能性があるという。

 メスマン氏は、欧州通貨安が「高級ブランドを支えることになる。企業のコストベースはユーロやスイスフラン、英ポンドだが、売り上げでは欧州以外の割合が高いからだ」と述べた。

 同氏は、カルティエとモンブランを傘下に持つリシュモンについて「恩恵を最も受ける株式の一つ」と指摘。「コストや取引はユーロ建て、株式はスイスフランで取引されているが、売り上げの約65%が欧州以外の通貨建てだからだ」と語った。

 リシュモンは今月16日、昨年10~12月の世界売上高が実際の為替レートおよび恒常為替レート(CER)ベースで前年同期比24%増となったと発表。ルパート最高経営責任者(CEO)は2012年3月期の営業利益が「前年より大きく増える」との見通しをあらためて示した。
(ブルームバーグ Anna-Louise Jackson、Simona Ferrari)



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