2012年2月17日金曜日

■冷え込む消費、自動車・百貨店販売不振‥韓国


冷え込む消費、自動車・百貨店販売不振‥韓国
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/17/2012021700899.html
2012/02/17 10:30

 16日午後3時ごろ、ソウル市の南大門市場で子供服を売る店の経営者(54・女性)は、客が1万2000ウォン(約830円)の服を1万ウォン(約700円)に値切って買っていくと、あきらめたようにため息をついた。その日初めての客だった。女性は最近、毎日の来客数をノートに記録していた。そこには「15日4人、14日9人、13日6人、12日8人…」と書かれていた。女性は「あまりに客が来ないので、退屈でメモしてみた。昨年12月からクレジットカードによる取引は2件しかない」と語った。

 成人服売り場のキム・ジュソンさん(62)は「1月は旧正月の書き入れ時だったにもかかわらず、昨年12月に比べ30%以上売り上げが減った。夜に従業員を雇うと、200万ウォン(約13万9000円)の月給を払わなければならず、到底商売にならないため、夕方6時には店を閉める」と話した。一番混み合うはずの午後でも、南大門市場で接客中の店は10カ所に1カ所もなかった。

 南大門市場で12年商売をしているというかばん・靴店のイ・ジンギュさん(36)は「今年は仕入れにやって来る小売商もずいぶん減った。高級品も中国製の安物も売れず、景気が死んだことを実感している」と話した。

 今年に入り、韓国の内需が揺らいでいる。従来型の市場での不景気は今に始まったことではないが、市場の店舗経営者が体感する景気は深刻なレベルだ。これまで高い伸びで内需を支えてきた自動車、百貨店、アウトドアなどの販売も落ち込んでいる。

 世界的な金融危機が収まった2010年から売り上げが伸びていた百貨店も今年に入り、減収に転じた。知識経済部(省に相当)が16日に発表した百貨店大手3社の1月の売上高は、前年同月比で4.1%減少した。昨年は11月(0.5%減)を除き、売り上げが減ったことはない。1月は女性用フォーマル衣料(16.5%減)、女性用カジュアル衣料(8.1%減)、男性用衣料(5.2%減)など景気に敏感な品目が特に不振だった。


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