2012年2月2日木曜日

■日本の“経営の神様”が訪韓「米国式の成果主義は使わない」(


■日本の“経営の神様”が訪韓「米国式の成果主義は使わない」(1)http://japanese.joins.com/article/923/147923.html?servcode=300&sectcode=300
2012年02月02日14時59分 [ⓒ 中央日報] 

  「私たちの会社にはより良い実績を出したからといって、それだけ多くの報酬を与える米国式の成果主義はない。 企業は全職員の物心両面にわたる幸せのためのところだ」。

  日本で「経営の神様」と呼ばれる稲盛和夫京セラ名誉会長兼日本航空(JAL)会長(80)の言葉だ。 1日、ソウル小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで開かれた「ドリームソサイエティー講演」(ハナ金融グループ主催)でこのように述べた。

  稲盛会長は「米国式の成果主義は一部の職員にとって一時的な刺激剤になるだろうが、その恩恵を受けられない人は逆の方向に行くしかない」と主張した。 「京セラの場合、米国の子会社でも成果主義を採用していない」とし「行き過ぎた成果主義が‘1対99’の社会問題を生んでいる」とも述べた。 最高経営責任者(CEO)の資質については「能力がどれほど優れていても、人間性が落ちれば登用しない」とし「能力・人間性の一つを選ぶなら人間性を選ぶ」と話した。

  この日の稲盛会長の講演テーマは自身の「経営原則12カ条」だ。 この中の一つが経営者の「勇気」。 稲盛会長は「現在の日本には、ライバルや外部環境から従業員や企業を守るどころか、自分の保身に汲々とする経営者が増えている」と批判した。 「企業によくないことが起きても、経営者自身は責任を取らず、部下が責任を取ってやめることが大企業や銀行でよくある」ということだ。 これに関し、稲盛会長は「リーダーの選択を間違ったため」とし「単に能力がある人ではなく、命をかけて従業員・企業を守る気概がある人がCEOにならなければならない」と強調した。 「大義名分が明確なら、職員らも一つになって粉骨砕身働く」ということだ。

  稲盛会長の経営原則を一つひとつ見ると、特に新しい内容はない。 「事業の目的と経営目標を明確にした後、熱情を持って人よりも努力する」ということだ。 ありふれた言葉だが、稲盛会長の履歴を見ると話が変わる。




■日本の“経営の神様”が訪韓「米国式の成果主義は使わない」(2)http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=147924&servcode=300&sectcode=300
2012年02月02日14時59分 [ⓒ 中央日報]

  稲盛会長は27歳の1959年に京セラを創業し、世界100大企業に育てた。 84年には通信企業の第二電電(現KDDI)を設立し、日本2位の通信企業に成長させた。 78歳だった2010年には、日本政府の要請で経営難に陥った国籍航空会社JALの会長に無報酬で就任した。 同社は1年で歴代最大規模の黒字に転じた。 稲盛会長は「53年前に吹けば飛ぶような中小企業から出発し、このように巨大な企業グループを経営できるようになったのは、中小企業を経営して体得した経営原則を忠実に守ったため」と述べた。

  稲盛会長はこの日、1時間半の講演に続き、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)同伴成長委員長、金在哲)(キム・ジェチョル)東遠グループ会長と対談した。 2人が質問し、稲盛会長が答えた。


  --(大企業が)従来の業務とは関係がない分野に経営を広めることについてどう思うか。

  「会社を発展させようとすれば、他の分野に広めるしかない。 しかしこれには大義名分が必要となる。 私が通信業に進出する前、日本の通信市場は独占状態だったため料金が高かった。 正しい競争で料金を下げるという名分があった」


  --企業の目的は何か。

  「会社はオーナーのために働くところではない。 従業員みんなが幸せのために集まったところだ。 経営の本当の目的は、経営者の利益や技術者の夢を実現するところではなく、従業員と家族の生活を守り、信頼を与えるところだ」


  --海外でも成果主義を導入しなければ、不満の声が出てくるのでは。

  「自分は能力があるから多くの給料を受けるべきだという人たちに‘満足’を知るべきだと言いたい。 行き過ぎた欲は破滅につながるしかない。 その代わり、京セラの現地経営陣は外部から連れてくるケースがない。 現場で一つずつ上がってきた人をCEOの席に座らせる」



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