2012年2月13日月曜日

■国家イメージまで作りあげた、日本の文化産業―中国メディア


■国家イメージまで作りあげた、日本の文化産業―中国メディア(1)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0213&f=national_0213_084.shtml
2012/02/13(月) 11:52
  
 中国メディア・人民網は13日、「日本の文化産業が国家イメージを作り上げた」とする評論記事を掲載、アニメ産業を中心とする日本の文化産業が世界の注目を浴びた背景について、具体的な作品名を挙げて論じた。

 文章は冒頭、「ドラえもん」や「ハローキティ」など日本アニメの代表作品が若い世代の記憶に深く入り込むとともに、世界の多くの若者が最初に日本に対して抱くイメージとなっているとし、「90年代以降、アニメに代表される日本の文化産業は世界の関心を広く集めた」と紹介した。

 日本の文化産業のベースには「しっかりした思想様式がある」として、世界市場進出開始以降、日本の文化産業は日本国民が持つ礼儀の美しさと高い素質を世界にアピールすることに注力してきたと分析。日本アニメの代表作はいずれも「団結、自己実現、環境保護、秩序重視などといったの国民の特性を際立たせてきた」と論じた。

 さらに「時空や思考の超越、様々な座標軸からの描写」という文化産業製品の特徴を生かし、歴史的要素を十分に利用して国の社会イメージづくりを充実させる一方で、現代日本の政治、経済、社会の描写にも力を注いだと紹介。

 「名探偵コナン」や「千と千尋の神隠し」を「その最たるもの」に挙げ、歴史上の日本文化にまつわるスト―リーを活用するとともに、現代日本の科学技術レベルや制度上でのメリットを際立たせ、「聞いて楽しい見て面白い」というスタイルによって「日本の発展の成果を世界各地に伝えた」とした。




■国家イメージまで作りあげた、日本の文化産業―中国メディア(2)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0213&f=national_0213_085.shtml
2012/02/13(月) 11:52
  
  「文化強国」づくりを目指す中国の国内メディアによる、日本の文化産業発展論はさらに続く。

 作品のテーマ選びが広範囲に及び、これら日本の民族文化が持つ精緻かつ繊細な物、理念が、作品の持つ膨張力やイメージ空間を介して、十分に表現し尽くされていると論じた。「名探偵コナン」や「ちびまる子ちゃん」などは服装、飲食、建物、人間関係などから、日本国内の信仰や決まりごとなど伝統的な文化要素が示され、日本人が潜在的に持つ本性、社会制度観、世界観など、文化の深層部をも垣間見ることができるとした。

 そして、日本の文化産業が国家イメージづくりにも大きな影響を及ぼしており、政府の重要な外交手段となりつつあることを指摘。「日本政府は同産業に対して安定した政策的、資金的サポートを提供してきた」とした。

 その例として2005年7月に小泉純一郎首相(当時)の外交諮問機関が、日本外交発展の基本理念として「日本語、日本の流行文化、現代アートの情報発信源普及を端緒に、世界の『日本アニメ愛好世代』育成」を提起したこと、06年には麻生太郎外相(当時)が「日本のアニメや文化産業を足掛かりに、日本文化を宣伝し国際交流を増進する」という講演を行ったことを紹介した。

 さらに、近年、日本が海外で文化産業製品の展示イベントを盛んに開き、その影響力がますます強くなっているとし、「政府主導の文化外交は、文化産業製品の国際化を促すと同時に、日本の国家イメージをアピールすることにもなるのだ」と結んだ。



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