2012年2月12日日曜日

■オタク発の中国のネット流行語「売萌」とは?


オタク発の中国のネット流行語「売萌」とは?
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0209&f=column_0209_007.shtml
2012/02/09(木) 10:06
  
 中国のネットでも独自のネタ混じりの言葉が流行ったりしていますが、中には中国オタク関係の用語から広まった流行語も存在します。2011年に中国のネットでは「売萌」という言葉が、中国オタク用語から広まりネットの流行語にまでなってしまいました。この言葉「売萌」については「どんな意味なのか?」といった質問も飛び交っていたりしますので、その辺りのやり取りを紹介させていただきます。

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 まずは「萌」と言う概念の説明を。「萌」とは余計なものを伴わない純粋で美しい喜びや愛、感謝、喜びといった閃きにも似た心のことです。そして「売萌」とは、自己の萌えポイントをハッキリと見せる、アピールするといった意味になります。

 元々「売萌」は萌えの強調という程度の意味でしたが、最近では過度に萌えを売りにしている商業的なアニメや漫画の増加や、最萌えトーナメントなどで自分の応援するキャラをあの手この手でアピールする行為が行き過ぎたレベルになったりすることなどから、現在ではネガティブな意味もある言葉になっています。また、使われる範囲に関してはアニメや漫画だけでなく娯楽分野で幅広く使われるようになっています。

 オタク関係で「売萌」という言葉が出たら、萌えを使ったあこぎなやり方への批判というのが多いですね。もちろん、批判を装った「あまりにも萌えすぎる!」というネタ系の表現になることもありますが。

 例としては、「東方シリーズ」の魔理沙の語尾についている「DAZE」などですね。これは明らかな「売萌」です。この言葉自体は何の意味もありません。それ以外にも、例えば「化物語」の羽川翼の障り猫状態なども「売萌」です。

 アニメや漫画では制作側のやり方についての批判という意味合いがあったりしますが、一般的な場面で使うなら動作や喋り方、喋る内容などにより「かわいこぶる」という意味にもなりますね。
 そのままでも萌えるポイントを強調するのも「売萌」と言えます。アニメや漫画のキャラや人間以外でも。例えば猫はそのままでも萌える存在ですが、萌えるオプションパーツを装備させたり、猫の萌える行為を演出したり、猫の画像を加工して萌えるネタ画像を作ったりするのも「売萌」ですね。

 「萌え」の範囲は広いですが、「売萌」の使われる範囲はについてはそこまで難しく考える必要はないかと。基本的には「自分の萌えポイントをアピールする」ということで、その流れの上で「かわいこぶる」「かわいこぶった内容や口調の発言を行う」「かわいこぶってとぼける」といった意味で使われています。

 今でこそ「わざと」という点が強調されネガティブな意味もついてしまいましたが、「売萌」自体は非常に愛のある行動です。「売萌」が存在するということは、つまり萌えポイントや萌えアイテムがあるということです。それに対して感じる「萌え」の心を大事にしたいものですね。

 萌えをアピールする「売萌」はネタで使ったりできますし、それほどネガティブな意味にはなりませんが、「バカなフリをする」ととられた場合は悪い意味にしかなりません。もし「売萌」するならきちんと状況を見て使うべきでしょう。例えば「検索って何ですか?本当に分かりません><」といった発言は「売萌」ネタとして許される場所とそうでない場所があります。

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 「売萌」は中国オタク内でのやりとりから始まって、その後はネットのネタ用語的な扱いになっているようです。この「売萌」を無理矢理日本語にするなら(ネタ混じりの意味での)「萌えの押し売り」「故意に萌えをアピールする」「萌えを強調したあざといやり方」といった所でしょうか。



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