2012年2月9日木曜日

■観光立国推進基本計画


観光立国推進基本計画
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/6564/8722
2012年2月8日掲載

  観光立国推進基本法に基づき策定。2007年に閣議決定した現行計画は、10年までに訪日外国人旅行者数を1千万人に増やすなどの目標を設定していたが、国内での国際会議件数に関する目標を除いて達成できていない。外国人旅行者の長期目標については、19年までに2500万人、将来は3千万人とする方針を政権交代後に打ち出している。
観光計画素案 訪日外国人1800万人に 日本ブランド信頼回復掲げ 3月にも閣議決定


 政府の次期観光立国推進基本計画(2012年度から5年)の素案が7日、判明した。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を踏まえ、「失われた日本ブランドへの信頼の回復・強化」を掲げ、16年までに訪日外国人旅行者数を1800万人に増やす方針を明記。災害などの正確な情報を迅速に提供できる体制を官民連携で構築し、風評被害を防ぐ。

 外国人旅行者は10年に過去最多の861万人を記録したが、11年は推計で622万人に急減しており、ハードルは高そうだ。与党と調整し、3月にも閣議決定する。

 国内での旅行消費額は30兆円、日本人の海外旅行は2千万人とし、達成できなかった現行計画の数値目標に再び挑戦。一方、大型連休を地域別にずらす休暇取得の分散化は「震災の影響や国民的合意を踏まえて引き続き検討」とし、事実上先送りした。

 外国人旅行者については、自治体や企業による情報提供体制を12年度中に検討し、実現を図る。東京、千葉、大阪、京都のいわゆる「ゴールデンルート」以外の延べ宿泊者数を、16年までに10年実績の2・4倍に当たる2400万人に拡大。韓国などからのリピーター客も大幅に増やす。

 震災復興と観光振興に向け、東北地方の太平洋沿岸の自然公園を「三陸復興国立公園」(仮称)に再編することを盛り込んだ。

 国内の旅行消費額30兆円の主な内訳は、日本人の国内宿泊が18兆円、国内日帰りが6・5兆円、外国人旅行が3兆円。

 円高が追い風の日本人海外旅行は、旅嫌いとされる若年層をてこ入れする。減少が続く国内旅行の宿泊日数は、1人当たり年2・5泊(10年は2・12泊)とし、現行計画の4泊から引き下げる。



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