2012年2月7日火曜日

■問題だらけ ぼったくりで高まる海南島の「大躍進」疑惑―中国


問題だらけ ぼったくりで高まる海南島の「大躍進」疑惑―中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0207&f=national_0207_052.shtml
2012/02/07(火) 10:06
 
 中国随一のリゾート地として知られている海南島。2010年に発表された、世界一流リゾート化10年計画に基づいて開発が進んでいるが、今年の春節(旧正月)期間中に発生した「ぼったくり料金疑惑」が社会問題化したことで、専門家からは「計画に無理があるのでは」との疑問の声が高まった。中国新聞網が伝えた。

 海南島の国際リゾート計画は、01年に中国(海南)改革発展研究院が初めて提案した。10年1月4日には国務院が『海南国際観光島建設、発展の推進にかんする若干の意見』を発表し、20年までに世界一流リゾート地とすることが国家戦略化した。

 中国社会科学院観光研究センターの王健民研究員は、世界的な経験からすれば、海南島と同等の条件を持つ島が国際化するには少なくとも2-30年は必要であるとし、わずか10年という目標について「いささか功利を急ぎ過ぎ」との考えを示した。

 王研究員は、島内に高級ホテルが多すぎることを問題の1つとして挙げた。現在、同島の三亜市には219軒のホテルがあるが、5つ星ホテルが12軒、4つ星が22軒、4つ星・5つ星候補が23軒存在し、北京、上海、広州などの大都市を押しのけて国内最大の「高級ホテル密集地」になっているため「正常な価格体系に影響が及ぶ」のだという。

 また、観光都市ゆえに生活コストが高いにも関わらず、給料が地方の小都市と同水準であるために「住民も従業員も国際リゾート化へのやる気がない」状態を招いているうえに、目先の利益にとらわれた「ぼったくり行為」を引き起こしていると分析。「観光産業の利益を現地住民に還元していないからだ」と現地政府の施策に問題があることも指摘した。



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