2012年3月23日金曜日
■2012年に様変わりする香港島の「銅鑼湾」 大型商業施設完成予定
2012年に様変わりする香港島の「銅鑼湾」 大型商業施設完成予定
http://www.chinabusiness-headline.com/2012/03/22367/
2012/3/12 by大塚 佳菜 中国ビジネスヘッドライン
香港のエリア紹介(1) 2012年に様変わりする銅鑼湾
本コラムでは旬な香港現地情報を発信していきます。まずは香港のイメージをざっくりと掴んでもらうために主要エリアの紹介から始めたいと思います。第1回の今回は、コンシェルジュ香港が創業時からオフィスを構える香港島の「銅鑼湾」(トン・ロー・ワン)の紹介です。
20年程前は大丸、松坂屋、三越、SOGOと4つもの日系デパートがこの狭いエリアに並んだ場所で、当時から在港日本人が集まる場所でした。今はSOGOが残るのみですが、「香港日本人倶楽部」があったり、数多くの日本食店があるため、今もなお日本人が多く集まるエリアです。
また、ショッピングモール「タイムズ・スクエア」や個性的なショップが入居する雑居ビルなどがあるほか、話題のレストランが並び、若者にも大人気の街として週末は人でごった返しています。コンシェルジュ香港は10年間、この街で香港の流行をキャッチしてきました。
さて、そんな銅鑼湾が今年、一大変身を遂げています。
中国本土からの観光客の消費の助けで香港の賃貸店舗物件は現在ヒートアップしています。銀座やロンドンのボンドストリートを抜いて、ニューヨークのフィフス・アベニューに次ぐ最も店舗賃貸が高い場所になったというニュースが最近報じられました。
そんな中、長年営業していた店が賃貸契約を更新できず立ち退きをせざるを得ないという件数は数知れず。今、香港では「ラグジュアリーブランドと宝石店以外は路面に店を構えられなくなるのでは・・・・・・」と言われるほどです。
象徴的だったのは2月末をもって閉館したタイムズ・スクエアの映画館でした。18年という長くはない歴史な上に、UAという大きな映画館チェーンの映画館ですが、文化施設には変わりありません。その跡地に立つのがすでに1店舗銅鑼湾に店を構える「ルイ・ヴィトン」なのです。しかも、その賃料が月2000万HKDと噂されており莫大な賃料が大きな話題となりました。
このほか、1月にはアメリカのファストファッションブランドForever 21が香港に初出店を果たしたのですが、その店がオープンしたのも銅鑼湾です。賃料はなんと1400万HKD! 同ブランドにとって世界で一番高い賃料を払っていると広報担当者が明かしているそうです。
このように、すでにあった店が入れ替わるのはもちろん、今秋、一大変化が銅鑼湾に起こります。タイムズスクエアが20年前に登場して以来の大型ショッピングモール兼オフィスが銅鑼湾にオープンするのです。17階分が商業施設にあてられるというこのビルにはアップルストアが入るとも噂され、新商業施設の登場で銅鑼湾は改めてホットなエリアになることが予想されます。
そのため一帯の賃料がまた上昇してしまう可能性が示唆されています。すると、また店が入れ替わり立ち代ります。銅鑼湾はこの新施設の登場と共に今年、大きく変わりそうです。
余談ですが、イギリス領だった香港には広東語名と英語名の両方が地区や道に付けられています。銅鑼湾は英語でCauseway Bay(コーズウェイ・ベイ)と言いますが、単なる意訳である場合とそうでない場合があります。在港日本人の間では特に規則がなく言いやすい方で英語名と広東語名の両方が使われています。なので、なるべく両方の名前を覚えたいものです。
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