2012年3月23日金曜日

■観光客数:11年県内、外国人激減 台風12号や原発事故影響 アジアからは回復傾向 /和歌山



観光客数:11年県内、外国人激減 台風12号や原発事故影響 アジアからは回復傾向 /和歌山
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20120322ddlk30020445000c.html
2012年3月22日 毎日新聞 地方版

 11年に県内を訪れた観光客数が前年比10・9%減の約2761万7000人となり、特に外国人の宿泊者数が同40・4%減の約8万300人と激減したことが県の調査でわかった。台風12号や福島第1原発事故の影響が主な要因とみられる。

 観光客数全体の内訳は、宿泊客数が14・8%減の約433万9000人、日帰り客数が10・1%減の約2327万8000人。白浜町など主要観光地すべてで前年割れしており、台風12号で大きな被害を受けた旧本宮町(現田辺市)で35・3%減、旧龍神村(同)で25・2%減と減少幅の大きさが目立った。

 外国人宿泊者数を国別でみると、中国や台湾、韓国などアジア地域が33%減。欧米・豪州は59%減だった。特に原発政策への関心が高いフランスで79・8%減、ドイツで77・9%減と突出した。市町村別では、高野山を抱える高野町の宿泊者数が58・8%減の1万7281人で前年の県内1位から3位に転落した。

 県観光交流課によると、アジア地域からの観光客は昨年秋ごろから一部で回復傾向にあるが、欧米からはまだ低迷しているという。仁坂吉伸知事は「まだ楽観できる状況ではない。放射能のレベルがどのくらいなのか、(海外に)発信するのは政府の責任ではないのか。県だけではどうしようもない」と国に風評被害対策を求めた。




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