2012年3月13日火曜日

■中国の「官」は病気の世界だ…堕落と腐敗、全人代で痛烈指摘


中国の「官」は病気の世界だ…堕落と腐敗、全人代で痛烈指摘
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0312&f=politics_0312_009.shtml
2012/03/12(月) 17:50
  
 中国で開催中の全国人民代表大会(全人代)で、法律委員会副主任を務める錫栄日氏は、「中国の『官界』は病気に満ちている」と指摘し、状況改善のため新たなルールや法の制定が必要と主張した。中国新聞社が報じた。

 錫副主任は、地方政府が組織やポストを乱立させ、高級幹部や公務員全体の数が基準を超えていることを指摘。「汚職官僚に無限の空間を提供している」と指摘した。

 「(日本の『町』に相当する行政組織の)『鎮』や(それより小さい)『郷』にも数百人の幹部公務員がいる。(迎えの)車が何重にも並んでいる」と論じ、「一部の地方政府には十数人の秘書長がいる。秘書長それぞれに住居を与え、自動車を与えている。最終的なツケは、庶民に回される」と批判した。

 錫副主任は「庶民がどんなに勤勉に働いていても、こんな多くの官僚を養えるわけがないではないか!」と声を荒げた。中国全国の公務員は4年前には600万人だったが、現在は1000万人に到達したという。

 中国の大学生にとって、最も人気がある就職先は「役所」だ。錫副主任は「大学卒業生600万人すべてが公務員試験を受験するようなことになれば、歴史の逆行ではないか」と強調した。

 錫副主任の念頭には、国が主催する官僚登用試験の『科挙』が極度に重視されていた歴代王朝の情景があったと考えてよい。

 錫副主任は、中国共産党の中央紀律委員会副書記を務めた経験がある。自分の経験にもとづき「管理しようとしてもできない。育成にも教育にも、監督にも違反の摘発や処分にも、多くの費用がかかる」と説明した。

 また、地方政府の財政収入の多くが「予算に計上されていない」と指摘した。地方政府が土地の使用権を売却して得た収入のうちの3兆元(約39兆日本円)をはじめ、多くの収入が、地方の人民代表大会の承認を受けいないという

 さらに資金の利用では「大声で泣く子には、乳を多く与える」現象が発生しているなどで、財政資金の不合理な分配や腐敗が発生している。財政面の紀律も緩く、「先に予算を獲得する。年末には“突撃消化”し、事後報告すればOK」という。



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