2012年3月4日日曜日
■【仏国ブログ】日本の書道「簡素だが、さまざまな要素がある芸術」
【仏国ブログ】日本の書道「簡素だが、さまざまな要素がある芸術」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0302&f=national_0302_040.shtml
2012/03/02(金) 11:28
漫画や、日本に関するフランス人のブログ「Manga Ink」では、日本の書道について紹介している。
筆者はまず、書道では字の向きや形、始まりから終わりまですべてが考えに入れられていると語る。字の線や点、そして字が書かれていない部分まで含めて、バランスのよさが重要だと述べている。
そして、書道にはハーモニーと美があると表現。簡素でありながら優美さをあわせ持つのは仏教の禅の教えに由来しており、わび・さびを基本としていると記している。
書道は簡素であるが、まず筆運びを習得しなければならないと筆者は語る。これにより、筆遣いで書く人の気持ちを表現する。次に、字の形も重要な要素と説明。書道で書かれるのは、漢字など「字」をそのまま書くのではなく、自然の美を象徴するものとして書かれると伝えている。
最後に重要なのは空間であり、これを考慮に入れてどのように字を書くか考え、そして精密な筆遣いでこれを形にするのが日本の書道だとつづっている。
フランスでも、結婚式などフォーマルな招待状にはカリグラフィーと呼ばれる、独特のペンで書かれる書体がある。しかし、日本の書道は字を美しく書くだけではなく、体と心の結びつきまでもが必要だと考えを述べている。
日本の書道は、個人の価値観や感情、美的感覚がすべて、黒い墨一色で表現できる、一見簡素に見える中、複雑な要素が織り込まれた高度な芸術であるとの筆者の考えがうかがえる。
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