2012年3月23日金曜日

■中国人の消費動向 旅行先としての日本人気、中国ではやや低め 情報源の少なさが原因か



中国人の消費動向 旅行先としての日本人気、中国ではやや低め 情報源の少なさが原因か
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0310&f=business_0310_007.shtml
2012/03/10(土) 02:35
 
 台北、香港、ソウルで、日本が「今後旅行したい国」1位に。しかし、海外旅行での支出がトップの中国人は日本への関心が薄く、今後のアプローチが課題だ。

 博報堂は2月24日、台北、香港、ソウル、北京、上海、広州など東アジア6都市生活者の日本旅行に対する意識調査結果を発表した。同社では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『GLOBAL Habit(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要34都市で中・上位収入層を対象に実施している。

 今後訪問してみたい旅行先では台北・香港・ソウルで「日本」がトップとなった。台北の「日本」への訪問意向者(以後「訪日意向者」)の割合は91.7%、香港で83.8%に上った。しかし、中国の3都市では香港が1位で、日本は北京で18.4%、上海で24.6%、広州で32.9%と、激しい競争状態にある。

 台北の訪日意向者の内、半数以上が挙げた日本旅行の情報源をみると、「旅行ガイドブック」「旅行雑誌」「旅行番組」「家族や知人」「旅行会社のパンフレット」「旅行専門サイト」「ブログや口コミサイト」「旅行会社のホームページ」といった情報源が多数挙がった。

 台北に次いで多くの情報源が挙がるのは香港の訪日意向者で、これらの都市ではマスメディア、口コミ、インターネットを駆使して積極的に日本旅行に関する情報を得ようとしていることが分かる。

 各都市とも、日本への訪問目的は多岐にわたり、特に台北、香港の訪日意向者は「文化的歴史的建造物の見物」「食事を楽しむ」「温泉につかる」「雄大な自然を見物」「洋服、ファッション小物などの買い物」「テーマパークで遊ぶ」「現代的な都市の見物」など。日本の歴史や文化、自然、エンターテインメントなどを幅広く楽しみたいという気持ちが伺える結果となった。

 一方、観光庁参事官室観光経済担当は2月28日、平成23年10-12月期の訪日外国人消費動向調査を発表した。韓国からの観光客の旅行中支出額は1人あたり平均およそ4万6,600円で、前年同期に比べ12%減少している。パッケージツアー平均価格はおよそ5万3,100円(前年同期比22%減)となり、前期に比べ減少幅が拡大した。

 台湾の場合は、1人あたり平均およそ6万7,600円で同10%減少。ツアー平均価格はおよそ8万4,300円(前年同期比4%減)。香港は平均およそ9万100円で、同14%減少。ツアー平均価格はおよそ7万5,300円(前年同期比11%減)となった。

 中国は1人あたり平均およそ13万8,800円で、同5%減。パッケージツアー平均価格はおよそ9万2,400円(前年同期比7%増)となった。この数値は、アジア地域の4カ国中で支出額は最大、減少幅は最小である。

 博報堂によると、今後ますます旅行者が増えることが予想される中国では、日本旅行に関する情報源や訪問目的、関心が台北・香港・ソウルと比べると限定されている状況にあるという。

 旅行の際に最も支出が多いとされる中国人の韓国客に対し、さらに日本の魅力をアピールし、誘致することが観光業界活性化のカギとなりそうだ。




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