2012年3月12日月曜日

■【上海ブログ】日本人が上海の自宅でコーヒーを楽しむまでの苦労



【上海ブログ】日本人が上海の自宅でコーヒーを楽しむまでの苦労
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0312&f=national_0312_104.shtml
2012/03/12(月) 11:34

 以前コーヒーの話を取り上げた時も言ったが、コーヒーに特別なこだわりがあるわけではない。ただ、朝起きたら一杯のコーヒーは絶対にあってほしいとは思う。一般的な日本人のコーヒー習慣の範囲からはみ出すものではないだろう。

 上海の街を歩けば、全く問題ない水準のコーヒーが売られていることは前に紹介したが、朝一番のコーヒーのために外に出て買いに行くというのも躊躇われる。自宅にコーヒーメーカーがあるのがベストになるわけだ。

 前回の短期赴任では、期間の10ヶ月間、結局コーヒーメーカーを買わずに済ませた。これも以前紹介したオンラインショッピングで、ネスレの缶コーヒーを一括大量購入し、ストックしたものを日々1本ずつ飲んだ。缶コーヒーが全くだめなわけではないが、理想とは程遠く、正直きつかった。

 中国のコーヒーメーカーは高い。ニーズがまだあまりないことと、ニーズは豆を挽くところから始めるという高級志向者向けのところにあるようで、そうした製品が多く、またすべての家電に言えるが、日本ほど1人暮らし向けのような小型製品が充実していないためだと思われる。

 前回の短期赴任でも一応、家電量販店・国美(GOME)を見て歩いた。普通のコーヒーメーカーが600元前後してしまう。そうしたものはだいたい1人暮らしには有り余る大きさだ。日本の自宅で使用していたのが2000―3000円ぐらいのものだったから、それと比較してしまうと、当初3ヶ月予定だった前回の短期赴任では買う気が起きなかった。

 今回は長期のため、購入を前向きに検討した。今度はやはり量販店大手の蘇寧(Suning)に行く。以前、仕事で国美と蘇寧を見比べる、ということを行ったが、国美が薄暗く沈んでいるのに対して、蘇寧は照明を明るくし、活気があった。今までは国美を活用していたが、何もこだわりはないので、今後は蘇寧にしようと決めていた。

 蘇寧で見てみると、やはり主流は500―600元以上。ものすごく巨大なもの。良いな、と思うと800元ぐらいする。そういうのはあきらめて、とにかく小さく、1人暮らし向きのものを探すと、数十台並んだ陳列棚の一部に、場違いな小ささでぽつんとあったコーヒーメーカー、320元を発見。日本の感覚だとまだ高いが、これが最安値のようなので即購入決定。

 その蘇寧に隣接していたスターバックスでコーヒー粉と専用のマグカップを買い、自宅へ向かう。「聯華」など現地スーパーにはコーヒー豆やコーヒー粉は置いていないようなので、一番気軽に買えるのがスターバックス、と聞いていた。自宅に着いて、とにかく試してみたいと、コーヒーメーカーの梱包をはずし、準備した。

 しかし、、コーヒー粉と思っていたのが、挽かれる前のコーヒー豆だった。挽いてもらうのを忘れた。。自宅近くにまだスターバックスを発見できていないので、結局その日は試飲をあきらめざるを得なかった。コーヒー豆の良い匂いだけが残った。

 翌日、出社のついでに、オフィスの近くのスターバックスで、前日に購入した豆を挽いてもらい、それを家に持ち帰り、さらに翌々日の朝、ようやく自家製コーヒーを堪能できた。苦労した分、あの味は格別だった。たぶん一生忘れられない。




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