2012年3月11日日曜日

■<九州新幹線>開業1年、集客好調 ライバルは格安航空



<九州新幹線>開業1年、集客好調 ライバルは格安航空
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120310-00000037-mai-soci
毎日新聞 3月10日(土)13時39分配信

 九州新幹線の全面開業から12日で1年。山陽新幹線との直通運転で新大阪-鹿児島中央を乗り換えずに最速3時間45分で行けるようになり、路線は好調を維持している。九州への旅行客が増えるなど「新幹線効果」が歓迎されている。一方、今後は格安航空会社(LCC)との競争が避けられず、どう乗り越えるか正念場となる。

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 熊本・鹿児島方面との直通運転の「みずほ」「さくら」は、1日15往復。17日からのダイヤ改正で新大阪-鹿児島中央を1日8往復増便する。

 JR西日本によると九州新幹線利用の指標となる小倉-博多間の乗客数は、開業から今年1月までの平均で前年比2割増。利用目的は観光が多いという。管内からの個人旅行商品の実績は目的地別で鹿児島が前年比15倍、熊本が5倍を超える。社員は「鹿児島あたりでは関西弁を聞くことが増えたそうだ」と胸を張る。

 一方でJR西の佐々木隆之社長は、会見で「感覚的には九州から来られるお客様は、九州へ向かうお客様の半分程度」と述べた。昨秋には関西の自治体関係者らが熊本市へPRに出向くなど、関西の魅力発信に努める。

 航空機との競合について、1年目は新幹線が健闘した。JR西の調査によると、鉄道と航空機の利用割合で、熊本へは3対7を6対4に逆転。1対9だった鹿児島へは4対6に迫ったという。JR西は「関西と九州の旅行市場の規模そのものが3割ほど拡大、増加分は新幹線を利用しているのでは」とみる。

 だが3月にはLCCのピーチ・アビエーションが関西空港-福岡便を就航。3月25日には長崎、4月1日には鹿児島へも運航する。鹿児島の片道の最安値は4280円。新幹線は1万7000円だ。

 佐々木社長は「運賃だけでは対抗できない。いたずらに価格競争を受けて立つのがよいかも疑問」とし、利便性で対抗する考えだ。山陽新幹線は総延長の半分がトンネル内だが、電子機器を利用できる新幹線の強みを生かすため、携帯電話を利用できるよう通信環境の整備を進め、今春には新大阪から三原までをカバーする。




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