2012年4月23日月曜日

■裏目に出たファストファッション転向 メーターズ・ボンウェイ、旗艦店閉店


■裏目に出たファストファッション転向 メーターズ・ボンウェイ、旗艦店閉店
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120423/bsk1204230501000-n1.htm
 2012.4.23 05:00 (中国広播網=中国新聞社)

中央人民ラジオ局第2放送「経済の声」によると、国内ファッションブランド「メーターズ・ボンウェイ(美特斯・邦威)」は、上海の淮海路にある旗艦店の閉店を余儀なくされた。中国本土の「ファストファッション」の先駆けになろうとしたが、思い通りの業績をあげることはできなかった。

スペインのZARAやスウェーデンのH&M、英国のC&A、日本のユニクロなどが中国に上陸して以来、ファストファッション人気に火がついた。にもかかわらず、メーターズ・ボンウェイはどうして火がつかないのか。

ファストファッションとは、出荷までの時間が短く、価格が手頃で、流行にすばやく対応するものだ。本土のファッションブランドで浙江省温州発祥のメーターズ・ボンウェイは以前、他とは違った独自路線を走っていた。

小売りコンサルタント会社、昭邑の首席コンサルタント、劉暉氏によると、同ブランドは、以前は地元の市場だけで売り上げを確保し、順調に発展していた。「早くから若者ファッション多様化の機会が必ずやってくると考え、業界や資本市場も同ブランドに期待していた」という。

メーターズ・ボンウェイは2008年の株式市場への上場以降、me&cityブランドを立ち上げ、米テレビドラマの「プリズン・ブレイク」の主演男優をイメージキャラクターに起用。オフィス用、パーティー用、休日用といったシーン別の都会派ファッションを打ち出し、種類も豊富で、広告にも力を入れた。ただ、それでも知名度は高くはなかった。

新蘇連鎖(SENSOチェーン)百貨の王総裁は、休日ファッションを主としたメーターズ・ボンウェイが、ファストファッションに路線転向する際に、元来持っていた優位性を失ったと考える。

ファストファッションのビジネスモデルには、デザイン性の高さと過剰な在庫を持たないという2つの要素がある。

しかし、メーターズ・ボンウェイの最新財務報告によると、在庫は15億元(約195億円)を超え、純資産のほぼ半分に上る。

劉氏は「ファストファッションは、簡単に見えて難しい。流行をすばやくキャッチする力と、ずば抜けて優秀なデザインチームが必要。ZARAは有名なデザイナーを起用しているわけではないが、デザイン力は高く、ブランドは欧州で主流ファッションとして浸透している」と説明。その上で、メーターズ・ボンウェイのデザイン力については「普通のレベル」と指摘する。





■スペンサーズ、ファストファッション2ブランドを撤退
http://indonews.jp/2012/04/2-188.html
04/19/2012 12:00

  小売チェーンのスペンサーズ・リテールは米国のファッションブランド「マーク・エコー」と同「ビバリー・ヒル・ポロ・クラブ」の商品の販売を終了した。

  同社は新作発表後、間を置かずに店頭での販売を始める「ファスト・ファッション」をコンセプトに両ブランドの普及を目指したが、成功には至らなかった。今後はコーヒーチェーン「オ・ボン・ペン」など他の事業に注力する。

  K・ダサラサラマン社長は2ブランドの販売終了について「試験的に販売してきたが、価格が割高だったこともありインドの消費者には受け入れられなかった」と振り返った。

  マーク・エコーの商品は2010年にウールワースとの合弁形態で販売を開始。「2週間に1度のペースで新商品を店頭に並べる」との方針を掲げていたが、短期間で販売終了に追い込まれた。

  スペンサーズは両ブランドに先立ち、英国の子ども服ブランド「レディー・バード」の販売からも撤退している。

  コンサルティング大手テクノパック・アドバイザーズのプルネンドゥ・クマール上級副社長は「『ファスト・ファッション』の概念はまだインドでは理解されていない」と指摘する。

  一方でファッション業界からは、スペンサーズのマーケティング手法の問題点を指摘する声が上がっている。

  ある業界関係者は「スペンサーズの主力は食料品。ファッションを扱うこと自体、元々無理があるのではないか」と述べている。

  米ブランド「ゲス」が長年にわたり提携してきた小売チェーン、プラネット・リテールとの関係を終了させるなど、インドではこのところ外資系ブランドが提携関係にあるインド企業との関係を見直す動きが目立っている。



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