2012年4月3日火曜日

■新型下水油3200トンを押収…正規メーカー通じて販売=中国



新型下水油3200トンを押収…正規メーカー通じて販売=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0403&f=national_0403_049.shtml
2012/04/03(火) 11:54  サーチナ

中国政府・公安部は2日、浙江、安徽、上海、江蘇、重慶、山東の6地域の警察が共同で捜査を進めた結果、腐敗した動物の肉や内臓を原料とする「新型下水油」の製造・販売組織を摘発し、“製品”3200トンを押収したと発表した。「新型下水油」は油脂会社に売られ、最終的には調味料などに使われていたという。中国新聞社が報じた。

下水油は中国語の地溝油(ディーゴウヨウ)の日本語訳。下水などにたまった廃油を原料とする場合以外に、屎尿(しにょう)だめに浮く油や生ごみなどから抽出した油も、「地溝油」と総称される。

浙江省金華市考案(けいさつ)は2012年10月21日、農村部住民から「堪えられないほどの悪臭を出し続けている建物がある。下水油を作っているらしい」との情報提供を受け、捜査を開始。食肉処理施設から出た動物の肉や皮、内臓などから油を抽出していたグループの存在を突き止めた。油の原料は古くなり腐っていたという。

作られた油は安徽、上海、江蘇、重慶などの油脂会社に売られていた。油脂会社は「食用油」として食品加工会社に販売していた。「新型下水油」は最終的に、食品やなべ料理の調味料に入れられていた。

浙江、安徽、上海、江蘇、重慶、山東の警察が2012年3月21日、各地の「新型下水油」製造・販売の拠点を一斉捜査。容疑者約100人の身柄を拘束した。押収した「新型下水油」は3200トンにのぼった。

「新型下水油」の流通過程は高度に“産業化”していた。製造拠点からの買い入れを一手に行っていたとされる李衛堅容疑者によると、2011年1-11月に、「新型下水油」を1トン当り5000元(約6万5100日本円)で仕入れ、7500元(約9万7700日本円)で“流通業者”に売っていた。複数の段階を経て正規の油脂会社に売られる際の価格1万2500元(16万3000日本円)だったという。




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