2012年4月3日火曜日

■イタリアはもう、中国の模倣ブランドを許したくはない



イタリアはもう、中国の模倣ブランドを許したくはない
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0403&f=national_0403_006.shtml
2012/04/03(火) 01:05
   
 G・JoeⅡはかく語りき

 「A mali estremi estremi rimedi」イタリアの諺である。”重い病気には思い切った処置が必要”というニュアンスだ。機械、繊維、自動車、鉄鋼を世界に輸出する世界的な経済大国イタリアは、まさに今、南部ナポリの政治問題や国土全体の雇用問題まで、様々な重い病を抱えている。

 そしてこの度、イタリア政府は病の中でも特に腹が立っているであろう、この病気の処置に着手したようだ。イタリア対外貿易委員会の知的財産権部門が、中国当局に対して計30件の偽イタリアブランドを指摘し、改善の勧告を行った。イタリアブランドのイメージ汚染を鑑みての勧告である。

 一例として挙げられているのが、「嘉加夢」というマットレスブランド。イタリアの本場ブランドがどんなに高くても6万円前後の類似商品を、10倍以上の価値があると誇大宣伝を行っていたという。商魂逞しいというか、盗人猛々しいというか…中国の模倣文化は紛れもなく、それ自体がある種のブランド的存在として認識されてしまっている昨今だ。

 いや、ともあれ、私たちは「エピネーゴン」という言葉もまた、思い出さねばならない。”先人の行為の模倣者”というギリシャ神話から派生したドイツ造語で、いわゆる「パクり」文化を示している。他でもない、その代表例が古代ローマ人たち。当時彼らは創造性に乏しく、そのほとんどの建築や美術をギリシャ芸術から”パクっていた”時代がある。

 今や、ローマは世界と歴史の美術館。コロッセオもサン・ピエトロ寺院も、システィーナ礼拝堂の天地創造もフィレンチェの最後の晩餐も、世界に群を見ない至高の芸術を築き上げ、後世へ多大なるインスピレーションを投げかけ続けている。

 歴史的に見れば、これまで世界トップクラスの芸術文化を邁進してきた中国である。彼らが早く単純で粗悪な模倣、目先の利益ばかりの追求から脱し、再びオリジナリティ溢れる創造的な文化を打ち出す事を、願わずにはいられない。




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