2012年5月17日木曜日

■LCCの1円セールが売れ残る日本人の生真面目すぎる性格


LCCの1円セールが売れ残る日本人の生真面目すぎる性格
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120517-00018621-diamond-bus_all
ダイヤモンド・オンライン 5月17日(木)8時30分配信

 今年は国内航空線に相次ぎLCC(格安航空会社)が参入する“LCC元年”だ。

 このLCCが得意としているのが、格安料金をさらに下げる各種キャンペーン。そして、ついに「1円路線」が登場した。

 7月3日に就航を開始するジェットスター・ジャパンが、日時限定で売り出したものだ。

 4月17日の正午から14時までの2時間限定で、9月5日~12月4日搭乗分の合計1万席を片道1円で売り出したのである。同社のサイトには2時間で13万アクセスがあったが、意外なことに一部の座席が売れ残った。

 同様のキャンペーンは、ジェットスター・ジャパンに出資しているジェットスターグループの本拠地、オーストラリアでもこれまでに実施されているが、売れ残るというのは前代未聞という。

 なぜ、日本では1円という破格の航空路線が売れ残ったのか。

 まずは、知名度やSNSの普及率があげられよう。

 LCCが仕掛けるキャンペーン情報は、インターネットやSNSを通じて瞬時に広まる。

 ましてや2時間限定ともなれば、そうして情報を拾わなければ、取り逃がしてしまう可能性のほうが大きい。

 日本においては、ジェットスターのfacebook会員は4.5万人、これに対してオーストラリアでは15万人だ。総人口は日本は1億3000万人弱だが、オーストラリアは2100万人強しかいない。人口におけるfacebook会員の普及率は、オーストラリアが140人に1人なのに対して、日本では2900人に1人という密度だ。

 本拠地オーストラリアで行うのに比べ、キャンペーン情報は思いのほか拡散しなかったというわけだ。

 そして、もう一つの要因が「国民性による性格の違い」(航空業界関係者)にありそうだ。1円であれば、たとえ当日行けなくなったとしても、損をするのはたったの1円である。ジェットスター・ジャパンの今回のキャンペーンでは手数料が200円かかったため、キャンセル時の実質的な費用負担は201円になるが、それでも微々たるもの。

 ならばとりあえず座席を押さえてしまえばいいものを、生真面目にも期間中の自身の予定などを確認しているうちに、キャンペーン時間が終わってしまったようなのだ。オーストラリア人の感覚からすれば、日本人は馬鹿正直すぎるかもしれない。

 とはいえ、多くの日本人ユーザーにとっては初めての体験。LCCはイベントが大好きで、さまざまなキャンペーンを仕掛けてくる。

 利用者のほうも、こうしたLCCの手法に慣れて賢く対応すれば、お得にチケットを入手できるチャンスが格段に広がりそうだ。



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