2012年5月4日金曜日

■「パラサイト中年」が急増する日本

「パラサイト中年」が急増する日本
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/03/2012050301187.html
2012/05/03 11:21 朝鮮日報

35‐44歳の6人に1人が結婚せず親と同居、10年で2倍に
失業率高く非正規職も多数、両親も大部分が定年直前
貧困層に転落する危険大

日本で35-44歳の6人に1人は、結婚しないまま両親と同居している「パラサイト族(韓国ではカンガルー族)」であることが調査の結果明らかになった。

総務省が最近発表した労働力統計によると、2010年の時点で35-44歳だった人のうち、16.1%に当たる295万人が両親と同居する未婚者であることが分かった。これは10年前の2000年の調査で159万人(10.0%)だったのに比べ、2倍近く増加したことになる。1990年には112万人(5.7%)だった。20‐34歳で両親と同居している未婚者は1064万人だった。

日本で、両親に頼って暮らす未婚者の問題は1990年代に提起されはじめ、当時「パラサイトシングル(寄生する独身の意)」という新造語が生まれた。当時「パラサイトシングル」とは、両親と同居し、自分の収入は趣味などに使う「優雅なシングル」を意味する言葉だった。しかし現在では、日本の長期不況や親世代の高齢化に伴い、貧困の象徴となった。毎日新聞は2日、1990年代の問題として指摘されていた20‐30代の「パラサイトシングル」の大部分がそのまま年を取り「パラサイト中年」になったと報じた。

このようなパラサイト中年の大部分は不安定な雇用により、下流層に転落する危機にさらされている。パラサイト中年の失業率は11.5%と、35‐44歳の平均失業率4.8%の2倍以上となっている。1年以下の非正規職として雇用されている割合も11.2%に達する。


パラサイト中年が急増している理由は、経済的に自立する基盤を見つけられず、両親に依存する期間が長期化しているためだ。両親と同居する35歳以上の未婚者の平均年収は1994年の204万円から04年には138万円に急減した。

 パラサイト中年は少子化の問題とつながり、日本経済をさらに厳しくしていると指摘されている。「パラサイト中年」という造語を生み出した中央大学の山田昌弘教授は「両親から自立できない未婚者数が増加し、少子化が進み、生活保護受給者が増加している」と説明する。

 50歳の時点で一度も結婚した経験のない割合を指す「生涯未婚率」も急増している。来月日本政府が刊行する『子ども・養育白書』によると、2010年の時点で生涯未婚率は、男性で20.1%、女性で10.6%だった。30年前の1980年には男性2.6%、女性4.5%だったのに比べ、男性は8倍、女性は2倍以上も上昇している。

 年齢別未婚率は、25‐29歳で男性71.8%、女性60.3%、30‐34歳では男性47.3%、女性34.5%、35‐39歳では男性35.6%、女性23.1%だった。未婚の理由として、結婚適齢期の25-34歳の場合「ふさわしい相手に出会えない」という回答が、男性46.2%、女性51.3%と最も多かった。「結婚資金が足りない」という理由は、男性30.3%、女性16.5%だった。



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