2012年5月19日土曜日

■【コラム】 中国SNSユーザー3億人突破 今後のマーケティングはこうなる


【コラム】 中国SNSユーザー3億人突破 今後のマーケティングはこうなる
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0518&f=column_0518_014.shtml
2012/05/18(金) 09:55  サーチナ

 米国マッキンゼーの調査報告を中国の新聞社が伝えた記事からマーケティングを読み解きました。ネットユーザー5700人。ネット非ユーザーは含まれていない調査です。

 2011年現在のネットユーザー数

  中国:5億7千万
  インド:1億2千万
  米国:2億4千万
  ドイツ:6700万人

 過去6ヶ月にSNS登録:91%

 また、ミニブログを使用する人が、月収8000元以上と高額であることを紹介されていました。

 上記のデータから、今後のトレンドがより顕著になり、将来の予測をしてみました。

 (1)沿岸部の消費財マーケティングはネットを組み入れが必須

 全体のトレンドとしては、中国経済は内陸部へと視点が移行しています。一方沿岸部はユーザーの深堀がより重要になってきています。ライフサイクルで、成長前期から成長後期へと差し掛かる商品も多いでしょう。

 成長前期に比べた差別化戦略の強化、戦略の取捨選択により、利益の取れる商材への優先順位付け、また、ブランド力強化へのシフトが必須です。それらの戦略選択に加えて、従来型のTV中心の認知モデルでの購買促進の時代は終わりつつあるので、マーケティング展開が非常に複雑化していくのは間違いありません。マーケティング3.0への移行が非常に早いです。

 (2) 内陸部へのアプローチは別の手段が必要

 SNS3億人とか、SNS登録91%となると、内陸部もネットマーケが必要と錯覚しますが、まず中国人でも半数以上は使っておらず、内陸部の人はあまり使っていません。この事実から大都市のやり方をそのままもってきても、内陸部ではマーケティングは通用しません。上海や北京の一人当たりのGDPは10000ドルを超えていますが、内陸は5000ドル近くです。やり方は違って当然です。

 (3)SNSによる口コミパワーますます増大

 中国人のネット使用者は主に友人との関係強化で使用する人が非常に多いです。おそらくこれは米国や日本と違います。日本は特に、ネットによって新規の友人へのコンタクトを目指していますが、中国は他人を信用する社会にすぐに切り替わっては行きません。現在の友人との関係強化のために使っていることが多いです。日本で報道されるような政治的発言をネットでする人はごく一部で、10%を超えていません。社会的な影響は軽微です

 また、日本と比較して、物流や小売は発展途上で、購入へのアクセスが遠いので、ネットによる購買が相対的に多いです。そして商品に対する本物志向になってきています。単なる商品購入だけではなく、偽物を販売するサイトを必要としており、友人の後押しがどうしても必要になってきています。つまり、強い口コミパワーが、SNS使用、及び商品購入を通じてより強化される可能性が高いです。

 1点突破からエリアを拡大していくマーケティングが今後より重視されるようになるでしょう。



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